『ロキ』、10年間日本版声優を務める平川大輔が明かす“裏切り王子”になりきる秘訣
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現在ディズニープラスにて配信されている、『アベンジャーズ』シリーズの“裏切り王子”ロキを主人公にしたマーベル・スタジオ最新ドラマ『ロキ』。このたび、『マイティ・ソー』(2011)から約10年にわたり、ロキの日本語吹き替え版声優を務めている声優の平川大輔が、悪役でありながら世界中で愛されるロキの魅力や演じる秘訣などについて語った。
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ロキ(トム・ヒドルストン)はソー(クリス・ヘムズワース)の義弟で、王位継承者である兄への嫉妬心から、兄弟の故郷アスガルドの王座を狙うようになる。『アベンジャーズ』(2012)ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として立ちはだかり、アベンジャーズ結成のきっかけになるなど、うそと裏切りを愛する“ヴィラン”としてさまざまなヒーローたちを翻弄(ほんろう)してきた。
彼が最後に現れたのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていたロキは、偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出していた―。
本作は、彼がアベンジャーズたちの手から逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、<自分が改変してしまった現実を元に直す>という任務を命じられ、時間を超えて世界中を舞台にした冒険へと挑むことになる。
“裏切り王子”の異名を持ち悪行を繰り返す一方で、数々の失敗を繰り返したり、時に兄弟の強い絆を思わせたりと、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。『マイティ・ソー』から『エンドゲーム』までの6作品でロキを演じ続けてきた平川は「ロキはヴィランという位置づけではありますが、時には家族や仲間の味方になることもあるので、個人的には悪者というより“自分の欲望に忠実なだけ”という印象を受けます」とコメント。
続けて「でもそういった“本当は自分も常に欲望に忠実に生きたい!”という感情は誰にでもあるのではないでしょうか?だからこそそれを体現しているロキは世界中の方々に愛されているのではないのかな、と思っています。一種の憧れのような感情も、どこかあるのかもしれませんね。そして、ハルクにビッタンビッタンに叩きのめされるといった、時折見られるコミカルなやられっぷりのキュートさも、大きな魅力の一つなのではないかと思っています」と、彼の多彩な愛されポイントを語る。
そんなロキを演じる秘訣については「トム・ヒドルストンさんが、クルクルと表情を変えながらとても魅力的なロキを創っていらっしゃるので、“どのように考えてこのお芝居を創られたのかな?”ということを常に考えつつ、そのお芝居にできるだけ寄り添っていけたらいいなと思いながら臨んでいます。英語と日本語では言葉の並び方が異なってはいますが、頂いた日本語の科白の中で、呼吸や表情、身振り手振りなどの動きに少しでも合わせていけるように心掛けているつもりです」と明かしている。
オリジナルドラマシリーズ『ロキ』は、ディズニープラスにて毎週水曜16時配信中。