『青天を衝け』慶喜が大政奉還を決断 “語り部”家康の表情に反響「グッときた」
俳優の吉沢亮が主演を務める大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)第23回「篤太夫と最後の将軍」が18日に放送。慶喜(草なぎ剛)の大政奉還の意向を家臣に伝えるシーンで、これまで“語り部”として登場してきた初代将軍の家康(北大路欣也)が天を仰ぎ目を閉じる演出に、視聴者からは「グッときた」「心理描写、画の力すごい回だった」「見ごたえがあった」「感嘆」といった声が寄せられた。
【写真】「政権を帝に返上する」慶喜(草なぎ剛)、迫真の長ゼリフシーン
パリでは、各国歴訪を終えた昭武(板垣李光人)たちが留学生活に入った。篤太夫たちは陸軍大佐のヴィレットの教えに従い、髷(まげ)を落とし、刀も外し、洋服を着ることに。そして諸外国の考え方や姿勢に感銘を受けた篤太夫は「皆が同じ場に立ち、皆がそれぞれ国のために励んでおる。そうだい! 本来これこそが誠のはずだい。こうでなくてはならねぇ。このことわりこそ日の本に移さねば!」と意気込む。
日本では西郷(博多華丸)が軍備を整え、岩倉(山内圭哉)と大久保(石丸幹二)が王政復古への動きを進める。慶喜は「このまま後手に回り戦となれば必ず長州征討のような負け戦となろう。いっそ朝廷に政をお返しするか…」などと考えながら「こういうことを一人で考えねばならぬとはのう」と円四郎(堤真一)や篤太夫の顔を思い浮かべる。
慶喜はとうとう「政権を帝に返上する」と決意し「今日の形勢に至ったのは私の徳の薄さがゆえんにて恥じ入るばかりだ。ましてや外国との交際が日に日に盛んになる昨今、日本ももはや政権を一つにまとめねば国家を治め守ることはできぬ。それゆえ…政権を朝廷にお返しし、広く天下公平な議論を尽くして天子様の決断を仰ぎ同心協力してこの国を護りたい」と宣言した。
「御神君(家康)以来の大業を一朝にして廃するは、ご先霊に対して恐れ入りたる次第ながら、天下を治め、天子様のお心を安んじ奉るは、すなわち御神君の偉業を引き継ぐことである」。慶喜が大政奉還の意向を家臣に伝えるシーンでは、慶喜の言葉に、これまで“語り部”として登場していた家康(北大路欣也)が映し出される演出に。江戸幕府の初代将軍である家康は、最後の将軍となる慶喜による大政奉還の意向を聞き入ると、ぐっとカメラを見つめ、天を仰ぎ目を閉じる。視聴者からは「グッときた」「心理描写、画の力すごい回だった」「見ごたえがあった」「感嘆」「あまりにも凄すぎるシーン」「名演でした」などの声が殺到した。