アレクサンダー・ロックウェル監督、25年ぶりの⽇本劇場公開作! 『スウィート・シング』10.29公開
ジム・ジャームッシュらとともに⽶インディーズ界の雄として⼀世を⾵靡した、アレクサンダー・ロックウェル監督25年ぶりの日本劇場公開作『Sweet Thing』(原題)が、邦題を『スウィート・シング』として10月29日より公開されることが決定した。
【写真】映画『スウィート・シング』2種類の海外版ポスタービジュアル
本作は、スティーヴ・ブシェミ、シーモア・カッセル主演映画『イン・ザ・スープ』(1992)や、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲスらと共同監督した『フォー・ルームス』(1995)などで知られ、ジム・ジャームッシュと並んで⽶インディーズ映画のアイコンであるロックウェル監督による、“このうえなく悲しいけれど、このうえなく幸福な”ファンタジー。親に頼ることができず、⾃分たちで成⻑していかなくてはならない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコを主人公に、現代に⽣きる⼦どもたちの冒険を描く。
マサチューセッツ州・ニューベッドフォード。普段は優しいが酒のトラブルが尽きない⽗アダムと暮らす、少⼥ビリーと弟ニコ。ある⽇、⽗アダムが強制的な⼊院措置となり、⾝寄りのないビリーとニコは、家を出て⾏った⺟親イヴのもとへ⾏くのだが…。⼦どもたちの、悲しいけれどどこか希望に満ちた、ひとときの冒険が始まる―。
主役を演じるのは、監督の実の⼦である、ラナとニコのロックウェル姉弟。さらに実際のパートナーであるカリン・パーソンズが⺟親イヴを演じ、『イン・ザ・スープ』からの盟友で、近年は『ミナリ』への出演などで活躍中のウィル・パットンが⽗親アダムにふんする。
そして、タイトルにもなっているヴァン・モリソンの楽曲「Sweet Thing」や、ビリー・ホリディ、テレンス・マリックなど『地獄の逃避⾏』(1973)のサウンドトラックの引⽤など、ロックウェルの⾳楽センスが光るBGMにも注目だ。
2020年2⽉のベルリン国際映画祭ジェネレーション部⾨にてワールドプレミア上映され、最優秀作品賞を受賞した本作。親に頼ることができない子どもたちや、⼦育てができない親たちという現代社会の問題を描きながら、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの詩的で美しい映像や、『スタンド・バイ・ミー』(1986)も彷彿とさせる、幸福にあふれた⼦どもたちの冒険に期待が高まる。
映画『スウィート・シング』は10月29日より全国順次公開。