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『クラユカバ』全編制作決定 塚原重義監督「パリ五輪までには公開できると思います」

アニメ

長編アニメ『クラユカバ』新規ビジュアル
長編アニメ『クラユカバ』新規ビジュアル(C)塚原重義/ツインエンジン

 現在“序章”が上映中のオリジナル長編アニメ『クラユカバ』の全編制作が決定。併せて新規ビジュアルが公開され、監督の塚原重義、主人公を演じる神田伯山からコメントも到着した。

【動画】塚原重義監督×神田伯山『クラユカバ』序章 本予告

 本作は、塚原重義が挑む初の長編アニメ企画。帝都の地下に広がる“クラガリ”を舞台に、主人公の探偵・荘太郎が集団失踪事件の謎に迫る、闇と幻想の探偵活劇だ。モノグサで堕落した生活を送る探偵・荘太郎。自身の住む“扇町”で起こる謎の集団失踪事件に巻き込まれ、手がかりを追って“クラガリ”と呼ばれる地下世界へと潜ることに。そこで荘太郎が見たものとは…。

 2018年・2020年に実施した2回のクラウドファンディング企画で累計1570万364円の支援を集めた塚原が原作・脚本・監督を務め、講談師・神田伯山が荘太郎を演じる。3DCGなどのデジタル技術を駆使し、幻想的な世界、そして大迫力の重機アクションを描き出す。

 新規ビジュアルには、荘太郎たちが物語の中盤で訪れることになる歓楽街“水のチマタ”が幻想的に描かれている。

 21日にシネ・リーブル池袋で開催された舞台あいさつには塚原監督と神田が登壇。塚原監督は「2012年に公開された『端ノ向フ‐はしのむこう』から『クラユカバ』の構想が始まったのですが、自主制作ではやれることの限界を感じたので、商業作品として周りを巻き込んで大きめでやらないといけないと感じました」とコメント。

 神田は「僕はアニメ素人でお客様のほうが塚原監督に思い入れ深い方が多いので迂闊なことは言えないのですが、月次な表現で恐縮なのですが単純に世界観が面白い」と感想を述べ、稲荷坂役として出演している坂本頼光について「何をやらせても超一流な方です。声の出し方もありとあらゆるパターンができますし、本業の活弁もそうですし、アニメを描いたりと多彩な方です」と絶賛した。

 塚原監督はまた、神田から自主制作と商業制作との違いについての質問に「作品の内容というよりは作り方ですね。なるべく関わってくださった方々が損をしないような仕組みにしていかないと難しい」と回答。公開時期については、「未定ですが、2024年のパリ五輪までには公開できると思います」とした。

 公開日など最新情報は、公式サイトやツイッター公式アカウントで順次発信される。

長編アニメ『クラユカバ』序章 本予告

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