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『オールド』撮影準備は悪夢! ハリケーン、迫る満ち潮…裏側エピソードを語る特別映像

映画

映画『オールド』M・ナイト・シャマラン監督
映画『オールド』M・ナイト・シャマラン監督(C) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

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M・ナイト・シャマラン

 スリラー映画の名手M・ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』より、公開日となる本日、シャマラン監督ら製作陣が撮影時の貴重なエピソードを語る特別映像が到着した。

【動画】『オールド』特別映像「The Island」

 本作は、バカンスで美しいビーチを訪れた家族が、時間が異常に加速し体が急激に老いていく不可解な現象に見舞われ、謎を解こうとサバイバルする姿を描くタイムスリラー。主演で父親役を演じるガエル・ガルシア・ベルナルのほか、アレックス・ウォルフ、トーマシン・マッケンジー、エリザ・スカンレンらが出演する。

 特別映像では、シャマラン監督が開口一番「現場での撮影準備はまさに悪夢だった」とコメント。本作の撮影は、新型コロナウイルスの世界的な流行によって、あらゆる主要都市がロックダウンされていた時期に行われた。

 場面設定はほとんど一ヵ所のみだったため、製作陣はその撮影箇所を探すことが最重要タスクに。最終的にはカリブ海のドミニカ共和国を選び、息を飲むほどの美しい景観だけでなく、本作の世界観に必須となる適度な孤立感を持つサンタ・バーバラ・デ・サマナのマジェスティック・ビーチを主な撮影場所に決めた。

 このドミニカ共和国での撮影は、シャマラン監督にとって、初の試みとなる米国外での撮影となった。近年のシャマラン監督作品で何度もタッグを組んできた製作のマーク・ビエンストックも「撮影は苦労の連続だった。まず2つのロケ地探しから始まった。1つは主な舞台となるプライベートビーチ。もう1つはホテルだ」と当時を振り返る。

 美術監督のネイマン・マーシャルは「崖に周囲を囲まれ、周囲と遮断されたビーチという発想は面白い仕掛けだ。視覚的にも物語的にもね。思わずシャツを脱いで飛び込みたくなるような海だ」とロケ地として選ばれたサマナのビーチの魅力について語る。

 しかし、スタッフたちを待ち受けていた障害は、コロナウイルスだけではなかった。ようやくロケ地が決まったものの、撮影期間は運悪くハリケーンのシーズンと重なってしまったという。シャマラン監督は「文字どおり世界中を探し回ったよ、私の頭の中にあるようなビーチをね。結局カリブ海で撮ることになったが、コロナもハリケーンも保険に入れなかった。そして崖を作ったところで、ハリケーンに襲われた。リスクの多い撮影だった」とコメント。

 そして、そんな悪条件の中でも「日中は刻一刻と明るさが変わり、潮が満ちる時もある。朝のシーンは朝に撮り、昼も夜も毎日のように撮り続けた。しかもハリケーンのシーズンで、ビーチが海に飲まれる日もあった。海水や波の動きを読むプロになってしまったよ」と撮影に邁進したことを明かし、「限られた時間で撮るからミスはできない。1日だって延期できない中、本作を撮りきれたことを誇りに思うよ」と言葉に力を込めた。

 映画『オールド』は公開中。

映画『オールド』特別映像「The Island」

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