アジア9の国と地域の俳優が大阪に集結 リム・カーワイ監督作『COME & GO』予告
映画『COME & GO カム・アンド・ゴー』より、アジア9の国と地域から大阪に集結したスター俳優たちのイラストを配したポスタービジュアルが、予告編と共に解禁された。
【動画】日本からは千原せいじ、桂雀々、渡辺真起子ら出演 『COME & GO』予告編
大阪を拠点にアジア各地やバルカン半島などへカメラ片手に赴き、ほぼ即興で演出する独自スタイルで映画を作り続けている“旅する映画監督”リム・カーワイが、中国、香港、台湾、韓国、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ネパール、日本9ヵ国の地域の俳優たちと作り上げた本作。
ポスターのキャッチコピー「オオサカ・アジアン・クロスロード 夢も希望も幸福も、挫折も搾取も裏切りも、みんなみんな、あの空の下」が代弁するように、大阪でキタと呼ばれる梅田界隈で交差するアジア各国の人々の過酷な現実と儚い希望が、カーワイ監督特有のオフビートな感覚でつづられている。
中華系マレーシア人のカーワイ監督は、そこに常住しているからこそ感じることのできる大阪の生きた都市の息遣い、異国の地で生き抜く外国人たちの過酷な現実、一方で孤独や生きづらさを感じている日本人たちにも視線をそらすことなく、彼らのリアルを点描画のような表現スタイルで切り取っていく。
予告編には、日本で活躍する個性派・実力派が顔をそろえる。迷宮入りしそうな殺人事件を追う刑事役の千原せいじ、その事件が起きた下町でレンタルおじさんと称してかすかな人間関係を維持しようとしている初老の男役の桂雀々、在日外国人たちの日本語教師の身で通学生と不倫をしている刑事の妻役の渡辺真起子、今にもつぶれそうなAV映像制作会社の社長役の尚玄、田舎から出てくるなり性を売る商売の甘い誘いにほんろうされる若い女性役の兎丸愛美が、等身大の人物像をリアルに演じている。
アジアからは、ツァイ・ミンリャン監督作品で知られるリー・カーション、ベトナムトップスターのリエン・ビン・ファット、マレーシアの国民的スターJC・チー、ネパールで人気の民謡歌手モウサム・グルン、日本・ミャンマー合作ドラマ『My Dream My Life』のナン・トレイシーらが出演。まるで交差点のように、時にすれ違い、一緒に時を過ごす様が映し出される。
一部劇場窓口やサイトで販売される全国共通鑑賞券の特典には、大阪のランドマークである阪急ファイブの観覧車と、その上を飛ぶ飛行機を描いた「行ったり来たりする時に便利なトートバッグ」が先着順で用意されている。
映画『COME & GO カム・アンド・ゴー』は、11月19日より全国順次公開。