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二宮和也、実在のシベリア抑留捕虜に 瀬々敬久監督『収容所から来た遺書』で主演

映画

 俳優の二宮和也が、瀬々敬久監督最新作『収容所(ラーゲリ)から来た遺書(仮)』で主演を務めることがわかった。本作で二宮が演じるのは、家族や仲間を想い生きることへの希望を持ち続けたシベリア抑留捕虜役。出演にあたり、「ただただ帰ることを想って、行ってきます」と抱負を語っている。

【写真】二宮和也が演じる山本幡男さん

 第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった。あまりにも過酷な日々に誰もが絶望した当時、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物。それが山本幡男(やまもとはたお)さんだった。

 収容所での劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士の諍いも絶えない中、山本さんは「どんなに辛いことがあっても、生きて帰るという希望を持ち続ける事が大切なんだ」と強く唱え、仲間たちを励まし続けた。自身も強制収容所に身を置き、わずかな食糧で1日10時間を超える過酷な労働を強いられていたにもかかわらず、その仲間想いの行動と力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。

 本作は、辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫/1992年刊)を基に、山本幡男さんの壮絶な半生を描く感動作。演技力に定評のある二宮が、76年前に過酷な収容所で一筋の“希望の光”となった実在の人物に挑む。二宮は小道具や衣装合わせの際、より本人に近づけようと試行錯誤を繰り返したという。今回の情報解禁のために寄せたコメントでは、山本さんの心情になぞらえて「ただただ帰ることを想って、行ってきます」と多くは語らずも、心血を注ぐ決意をのぞかせた。

 メガホンを取るのは、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64‐ロクヨン‐ 前編/後編』『ヘヴンズ ストーリー』などさまざまなジャンルの作品で卓越した演出力を発揮し続け、国内外問わず数々の映画賞を受賞してきた瀬々敬久。本作で二宮と初タッグを組む。企画プロデュースは、『黄泉がえり』『余命1ヶ月の花嫁』など数多くの感動作を手掛けてきた平野隆、脚本は『永遠の0』の林民夫。

 瀬々監督は「どんな状況でも『それでも生きろ』、『希望を捨てるな』そんなメッセージが山本幡男さんの苛烈な人生からは伝わってきます」と語る。山本さんが生まれ育った隠岐の島を訪れたそうで、「山本さんの生家は今はなく竹藪となっていましたが、目の前はすぐに海。海はどこまでも続くようで、ここから人生を始めシベリアの果てにたどり着いた、途方もない旅に思いを馳せました。山本さんら多くの人々を追い詰めてしまった状況を再び作らないよう、戦争の起こした悲劇がもう再び起こらないよう、思いを込めて映画に取り組んでいきたい。そう思っています」とコメントを寄せている。

 映画『収容所(ラーゲリ)から来た遺書(仮)』は2022年全国公開。

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