アンジュルム・笠原桃奈、メンバー涙の卒業ライブ「愛情を胸に強く生きていきます」<スピーチ全文>
関連 :
ハロー!プロジェクトのアンジュルムが15日、日本武道館で単独公演「アンジュルム コンサート2021『桃源郷 ~笠原桃奈 卒業スペシャル~』」を開催。グループは約6000人の観客を前に、メドレー含む全22曲を披露。5年4ヵ月間のグループ活動を終える笠原は「アンジュルムのことが大好き。アンジュルムを好きな人たちのことが大好きです」と感謝を伝えた。
【写真】メンバー涙!アンジュルム・笠原桃奈、卒業コンサートの模様
ハロー!プロジェクトのアンジュルムが15日、日本武道館で単独公演「アンジュルム コンサート2021『桃源郷 ~笠原桃奈 卒業スペシャル~』」を開催。グループは約6000人の観客を前に、メドレー含む全22曲を披露。5年4ヵ月間のグループ活動を終える笠原は「アンジュルムのことが大好き。アンジュルムを好きな人たちのことが大好きです」と感謝を伝えた。
リーダー・竹内朱莉、サブリーダー・川村文乃、佐々木莉佳子、上國料萌衣、伊勢鈴蘭、橋迫鈴、川名凜、為永幸音、松本わかな、そして、卒業を迎えた笠原の10人では初となる1年ぶりの単独ライブ。
色鮮やかな衣装で登場したグループのステージは、情熱的な1曲の「赤いイヤホン」で幕を開けた。「次々続々」「愛されルート A or B?」「乙女の逆襲」と歌い上げ、MCへ。竹内は「私たち一年ぶりの単独ライブということで、私なんか見てわかるとおり舞い上がっちゃってます」と語り、笠原は「まったく(卒業の)実感がなく。とにかく最強のアンジュルムで、最強のコンサートをお届けしたい気持ちで。本当、楽しい。それだけです」と意気込んだ。
パフォーマンスへ戻ると「ミラー・ミラー」の曲中では、竹内と笠原が微笑み合う。激しくフォーメーションをチェンジする「七転び八起き」や「限りあるMoment」、笠原初のシングル参加曲「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」に続き「出すぎた杭は打たれない」を熱唱した。
インストゥルメンタルのダンストラックをBGMに、力強いパフォーマンスを繰り広げたのはグループで先輩組の竹内、佐々木、上國料、笠原、川村。踊り終えて、1人ステージに残った笠原が「ラストの日本武道館公演で、大好きなメンバーと素敵な振り付けで踊りたいとリクエストさせていただいたんですけど。今日は実現できて、とて幸せでした」と話すと、客席からは大きな拍手が起こった。
ステージのメンバーが入れ替わり、次は、後輩組の伊勢、橋迫、川名、為永、松本が壇上に。笠原のカラーであるピンクをベースにした衣装へ着替えた5人は、前身のスマイレージ時代から歌い継がれる楽曲「ぁまのじゃく」「新・日本のすすめ!」をメドレーで披露した。
ピンクの衣装に着替えた先輩組も合流し、カバー曲「魔女っ子メグちゃん」を熱唱。ライブの定番曲「マナーモード」「Uraha=Lover」へと続く。
メンバー卒業の節目を象徴する1曲「交差点」では、ステージ中央の笠原を囲むように置かれたスタンドマイクの前に、メンバーそれぞれが集結。周囲のメンバーたちが歌いながら声を詰まらせる姿を見た笠原も、涙を浮かべていた。
川村が「ラストスパート」とつぶやいたのを合図に、コンサートは終盤戦へ。「泣けないぜ…共感詐欺」「タデ食う虫もLike it!」「はっきりしようぜ」「ドンデンガエシ」とたたみかけるグループは、客席との一体感が強い「46億年LOVE」を歌い上げ本編を締めくくった。
観客からの拍手を受けたアンコールで一人、ステージへ登場したのは、卒業を記念するシックで黒いパンツスタイルの衣装を着た笠原。本人のリクエストによりソロで歌い始めた「地球は今日も愛を育む」の終盤でメンバーたちも合流し、最後のスピーチを行った。
手紙を見つめて、中学1年生で「私がアンジュルムに加入したとき、たくさんのお姉さんたちがいました」と振り返った笠原。成長した今では「かわいい妹が増えて。私はすっかり『年上組』だなんてくくりにされるようになった」としつつも、「お姉さんたちに『ももな〜』ってかわいがられたりからかわれたりしていたあのときの幼い心は、今でも私のアイデンティティの中にある」と振り返った。
共に活動してきたメンバーに向けては「言葉にせずともおたがいに伝わる愛情が、私の世界にあることを教えてくれた、あなたをやっぱり愛しています」と吐露。「離れ離れになっても、どこにいても、この先どう生きようとアンジュルムのことが大好き。アンジュルムを好きな人たちのことが大好きです」と、ファンに対してもメッセージを送った。
スピーチが終わると、他のメンバーたちもステージへ。それぞれ、笠原との思い出を振り返った。
笠原の後輩で最年少の松本は、声を詰まらせながら「笠原さんと一緒に楽屋で過ごしていたとき、すごく楽しくて幸せでした。笠原さんの前へ進もうとしている姿が、すごくカッコいいです。ずっと応援しています。ずっと、私のことも見守ってください」とつぶやいた。
涙を浮かべながら「いなくなるのが寂しいんですけど、桃奈から今後について聞いたときにちゃんと意思があって。アンジュルムが大好きだからこそ、卒業すると聞いて。大好きだからこそ、私はまだ卒業とか考えられないのに、そういうものを今の年齡で考えたのが本当にかっこいい」とたたえたのは、笠原の先輩にあたる上國料。
同じく先輩の佐々木は涙をこらえきれずに言葉を詰まらせながら「かっさー(笠原の愛称)は愛そのもの」と褒め、最年長の竹内は「いつの間にこんな芯の強い、カッコよくてたくましい、美しい女性になったんだなって」「パフォーマンスを見ていたらこれからの桃奈がすごく楽しみになった」と笑顔ではなむけの言葉を贈った。
涙をぬぐったメンバーたちは、絆が感じられる「友よ」を熱唱。力強いナンバー「大器晩成」で、笠原のラストステージを締めくくった。メンバー全員がステージを去ったあと再度1人で登場した笠原は「心から愛しています。みなさまどうかお元気で!ありがとうござました」と深く頭を下げると、キラキラとした笑顔を見せステージをおりた。
この日、笠原がソロで披露をした楽曲「地球は今日も愛を育む」は、16日から各音楽配信サイトで配信される。