櫻坂46・守屋茜、卒業前ラストライブで涙「すべてやりきった」「後悔はありません」

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櫻坂46が9日、10日に東京・日本武道館で、1stシングル発売から1周年を記念するライブ「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催。10日公演のアンコールでは、一期生の守屋茜、渡辺梨加の卒業セレモニーが行われた。本稿では、本公演がラストライブとなった守屋が、メンバー、ファンに向けて語った言葉を中心にレポートする。
【写真】欅坂46時代のユニット曲を披露する守屋茜、渡辺梨加、菅井友香、渡邉理佐 櫻坂46「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」ライブフォト(32枚)
守屋は2015年、櫻坂46に改名前の欅坂46・一期生としてグループに加入。今年10月22日にグループから卒業することを発表した。
本編終了後、欅坂46時代からの6年半を振り返る映像が映し出された後、黒のドレスにティアラを付けた姿で登場した守屋。
同じく今回がラストライブとなる渡辺に続き、キャプテン・菅井友香が合流。卒業の思いをつづった手紙を書いて来たという守屋は、欅坂46時代から6年半にわたる活動、卒業を決意した思いを語った。
「今まで支えてくださった皆様へ。2015年欅坂46に加入し、2021年、櫻坂46を卒業します。この6年間で本当にたくさんの経験をさせてもらいました。ここにいなかったら知らなかった感情もいっぱいで、こんな人生経験を歩けるなんて幸せなアイドル人生でした。もちろん決していいことだらけだったわけではありません。自分だけではどうしようもできないことで悩むこともありました。けど、その時はつらかったことも、そういう経験があったからこそ、強くなれたこともたくさんあって、私の糧になっていきました」。
「だから起こる全てのことに意味があり、人を成長させてくれるのだと思います。今となっては本当に感謝しています。最初の頃は私って何なんだろう、どういう人間なのかわからなかったけど、そんな自分の活動を支えてくださる方のおかげで、少しだけ自分らしさというものを見つけられました。欅坂と櫻坂を愛してくださったみなさまが、ずっと近くで見守ってくれたから、乗り越えられたことがたくさんあります。そんなすてきなファンのみなさんと、本当はもっとたくさんの素晴らしい景色を一緒に見たかったし、かなえたい夢もたくさんありました。けど、自分の性格はアイドルに向いてないと感じていて、何にでも正直でうそがつけませんでした。もっと、もっと賢く立ち回ることができたなら。私の力不足のせいで、この決断を選択してしまったこと、ごめんなさい」。
「けれど、いつ最後になっても後悔しないように1つ1つのお仕事にすべて本気で向き合ってきました。私がここにいて、今できることはすべてやりきったと心から言えます。だから後悔はありません。新たな道で焦らずゆっくりちゃんと夢をかなえることができたらと思っています」。
「そして最後にずっとこれまで一緒に駆け上ってきた仲間でもあり、時にライバルでお互いに気持ちを分かり合える唯一の存在である大好きなメンバー。私たちのことを常に考えてくださり、一生懸命にサポートをして、輝きを与えてくださった大好きなスタッフのみなさま、関わってきてくださった全ての方に心から感謝を伝えたいです。みなさんがいてくれたから、今の私がいます。今まで本当にありがとうございました」。
「大好きだったこの場所から私は離れてしまいますが、みなさんとこれからも心でずっとつながっています。そしてみなさんと会える日が来ることを願って、私も頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。守屋茜」。
同じく卒業をする渡辺のスピーチの後、菅井、守屋、渡辺がこれまでの思い出を語る場面も。菅井は守屋について「茜とシンメで欅の時からやってきて、茜といろんなこと乗り越えたから。一緒にいて茜の芯の強さとか、他のメンバーからまた一歩先にある熱さっていうのが本当にメンバーの心を引っ張っていってくれたと思うから一緒に会えてほんとに良かったし、つらかったこととかも含めて、これからいっぱい笑ってほしいなって思ってます」と語った。
その後、同じく一期生の渡邉理佐が登場。菅井が「せっかくこのメンバーが集まったので、2人が最後ということで、聞いていただきたい歌があるんですけど、みなさんいいですか?」と観客に問い掛けると、菅井、守屋、渡辺、渡邉理佐による欅坂46時代のユニット「青空とMARRY」の「ここにない足跡」「青空が違う」を披露。2曲ともに櫻坂46へ改名後初披露となり、「ここにない足跡」は2017年以来、「青空が違う」は2020年以来のパフォーマンスになった。
「ここにない足跡」では守屋と渡邉、菅井と渡辺が曲中で互いの手を取り見つめ合い、「青空が違う」ではスクリーンに欅坂46時代からの渡辺と守屋の姿を投影。曲中、それぞれ涙をにじませる場面もあり、ラストでは4人互いの肩を抱き、笑顔で体を寄せ合った。
グループカラーの櫻色に灯るサイリウムの光を受けて、アンコールラストに披露したのは「櫻坂の詩」。ステージ中央に立つ守屋と渡辺にとって最後となる1曲ではメンバーと客席が、共に左右へ腕を振り一体となった。曲中では、メンバー1人1人が2人に一輪の花をサプライズでプレゼント。驚いた表情を見せた守屋だったが、涙を浮かべながら限られた時間を惜しむかのようにそれぞれ感謝を伝え、互いに抱きしめ合った。
涙に包まれた公演は終演。ステージに残った守屋と渡辺はメンバーから受け取った花を大事に抱えながら、客席へ深々とお辞儀。笑顔で手を振りながらステージを後にした。
なお、守屋のグループとしての活動は12月19日のミート&グリートが最後の予定。今後の活動に関しては未定となる。