大貫勇輔×柚希礼音×KELOが“PASSION”を実感する瞬間「何物にも代えがたい」
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10月22日より、横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて上演される『PASSION ‐ 北斎の描く夢 ‐』。「富嶽三十六景」で知られる世界的な絵師・葛飾北斎を、歴史上の偉人としてではなく、1人の人間として描き出す、ダンスエンターテイメント演劇だ。出演は、大貫勇輔、柚希礼音、KELOの3名。踊りだけでなく芝居でも魅せる大貫が北斎を演じ、柚希は北斎の“情熱”と“理想”を、KELOは“世間”や“常識”、そして“現実の価値観”を表現することになるのだという。いったいどのようなステージが立ち上がるのか。まだ台本を手にしたばかりだという3人に、現在の心境や意気込みを語ってもらった。
【写真】大貫勇輔、柚希礼音、KELO集結! 撮りおろしショット
■“ダンスエンターテイメント演劇”に驚き「想像していた以上に芝居」
――ダンスエンターテイメント演劇ということで、どんな作品になるのかうまくイメージできていないのですが、みなさんはどのように受け止めているのでしょうか。
大貫:最初はダンス公演だと聞いてたんですよ。僕にとって久しぶりのダンス公演で、しかも、ちえ(柚希)さんとKELOさんとご一緒できる。どんな感じになるのか、本当に楽しみでした。でも、いただいた台本に目を通してみたら、めちゃくちゃセリフがありそうで。
柚希:私もとにかく踊る企画だと聞いていたのですが、蓋を開けてみたら想像していた以上に芝居になっていて(笑)。
――これはダンス公演じゃないぞと……。
大貫:そう(笑)。でも、脚本が本当にすばらしくて、3回も泣いちゃったんですよ。かつての僕にとって北斎は、「富嶽三十六景」を始めとする絵のイメージしかなかった。ただ、『八犬伝』(2024年)という映画に参加させていただいたときに、彼がいったいどういう人間だったのか、その深部に触れることができたんです。すごく変わっていて、とんでもない人なんですよね。
――そうなんですね。
大貫:何度も引越しをするし、女たらしで結婚を繰り返しては、家庭を顧みることなく絵ばかり描いている。“絵馬鹿”というか、狂ったように絵に向かい続けた人生だったんですよね。そんな彼という人間を、まさか自分がダンスで表現することになるなんて。
――でも、踊りだけじゃなくて、セリフのあるお芝居でも表現することになるわけですね。
大貫:そうです。踊りで表現するのと芝居で表現するのは、近いようでまったく違う。踊りなら抽象度が高いまま表現できるけど、セリフとして言葉を発するとなると、演じる人物をしっかりと自分の中に落とし込まないと表現できない。だから台本に記された膨大な情報を目にして、ちゃんと勉強しなきゃダメだと思いましたね。この公演ではダンサーとしても、役者としても、大きな勝負をすることになりそうです。
――柚希さんはいかがですか?
柚希:私が表現することになるのは、北斎の“情熱”と“理想”です。ロミオとジュリエットにとっての、“死”みたいなものをイメージしています。とはいえ、まだ台本をいただいたばかりの段階ですし、いったいどんなことになっていくのか分からない。赤レンガ倉庫のような演者とお客様の距離が近い会場で、こんなにすばらしい表現者たちとコラボレーションできるのが楽しみで仕方ないです。
――北斎の“情熱”と“理想”をどう表現されるのか、まったく想像できません。
柚希:私自身もそうなのですが、この役割を担わせていただけることに、とてもワクワクしています。ショーのように踊りだけをお見せするのではなく、彼の心情に触れるためのストーリーにも、観客のみなさんは触れることになる。北斎はなぜあんなにも絵ばかり描き続けたんでしょうね。私たち3人の内なる情熱と呼応して、化学反応を起こして、その真相に近づいていけたらと思っています。
――踊りが作品の主軸にあることに関してはいかがですか?
柚希:身体で何かを表現するのはすごく好きです。でも、そういった機会は滅多にありません。だからこの貴重な機会を大切にして、エンターテイメントやアートの深みに触れたいですし、このお2人とならできそうな気がしています。
大貫:ほんと、そうですね。
――KELOさんはどうですか?
KELO:お2人は本当にいろんなステージに立ってこられたと思うのですが、僕はダンスしかやってこなかったから、これは初めてで大きな経験になるに違いないと思っています。
――KELOさんもKELOさんで数々のステージに立ってきたはずですが、確かにお2人とはまた違いますよね。
KELO:そうなんですよ。僕の表現の場合は、ストリートダンスの現場がメインだったから。だから今回はお2人からいろんなことを学ばせていただくことになるだろうし、僕は僕にしかできないことをやれたらと思ってるんです。
――柚希さんが北斎の“情熱”と“理想”を表現されるのに対して、KELOさんが表現されるのは“世間”や“常識”、“現実の価値観”だそうですね。
KELO:北斎の抱える不安や恐怖など、内面的なものを表現していくことになります。演出のKAORIaliveさんからは、この現代社会に対して僕らが感じる不安や恐怖も表現してほしいと言われています。これをどう体現していくか、僕は僕の役目をまっとうしていけたらなって。台本が用意されていて、しかもこんなにテキストが与えられる経験は初めてなので、大きなチャレンジになりそうです。
■3人が“PASSION”を実感する瞬間とは
【公演概要】
ダンスエンターテイメント演劇『PASSION ― 北斎の描く夢 ―』
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
主催・企画制作:ホリプロ
※大阪公演あり
<スタッフ>
脚本:藤井清美
音楽:森 大輔
振付・演出:KAORIalive
共同演出:元吉庸泰
<キャスト>
大貫勇輔 柚希礼音 KELO
<チケット料金>
全席指定:1万1500円