クランクイン!

山本耕史、俳優人生揺るがす“2つの転機” 「結婚」に並ぶ衝撃舞台は「二度とやらないと思っていた」

演劇

◆愛する者のために全てを懸ける“等身大の父親”との重なり

 山本が今回身を投じるのは、決して才能にあふれたカリスマではない。一見すると突拍子もない無謀な挑戦に向かう主人公だが、彼が必死にもがく理由は至極シンプルだ。そこには、大きな転機を越えた現在の山本だからこそ、理屈抜きで共鳴できる感情があった。

 「自分の息子のために、別れた元妻とこのままじゃ会えなくなるから奔走するっていうのが、今回演じるジェリーの役どころの核なので。僕も子どもがいるので、そこはすごく共感します。そこは何の迷いもないというか、やっぱり子どものためなら何でもするよなと思うし、この役とぴったりだなと。もしかしたらトレイもそう思っていたのかもしれないですね」。


 特別な才能があるわけでもなく、冴えない日々を送る男。しかし、たった一つの純粋な愛情が、彼をどん底から突き動かしていく。

 「ジェリーって、作品のなかでは特化した個性はないんですよ。背がでかいわけでもないし、マッチョでもない。何のうだつも上がらないし、服もダサい。ヒーロー気質の主役じゃないんですよね。でも、自分が前に出られないジレンマを抱えながらも、子どものためになにかしたいっていうところが強い。感動と笑いと同時に、すごく心をつかまれると思います」。

 過去の栄光や常識にとらわれず、常に己の限界を超えてきた山本。彼がこれまでの人生で得た「守るべき存在」と「表現への完全なる昇華」という2つの財産は、不器用ながらも愛する者のために全てをさらけ出す『フル・モンティ』の主人公の姿とピタリと重なり合う。山本が本作でどんな新たな景色を見せてくれるのか、舞台の幕開けが待ち遠しい。(取材・文:磯部正和 写真:上野留加)

 日米合作ブロードウェイミュージカル『フル・モンティ』は、東京国際フォーラム ホールCにて8月19日〜9月7日、大阪・新歌舞伎座にて9月10日〜14日上演。

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【公演概要】

日米合作ブロードウェイミュージカル『フル・モンティ』
日米合作ブロードウェイミュージカル『フル・モンティ』キービジュアル

ミュージカル『フル・モンティ』

【東京公演】
8月19日~9月7日
東京国際フォーラム ホールC

【大阪公演】
9月10日~9月14日
新歌舞伎座

【キャスト】
山本耕史
アダム・チャンラー=ベラット
グレッグ・ヒルドレス
ゆりやんレトリィバァ
ジョン・ヘンフィル
チャールズ・E・ウォレス
スティーヴン・ロシェット・ロペス
マイケル・グレーセファ
ケルシー・ヴェンター
コリーン・セクストン
マイリンダ・ハル
アラナ・コーゼン
グレゴリー・ヘイニー
コディ・ジェンキンス
ナタリー・ジョイ・ジョンソン
ミハル・コラコウスキ
ミッシー・モレノ
シア・レン
ジェイムズ・スコッピ
ジャミソン・スターン
グリフィン・ビニッカー
ジェニファー・ヘンフィル
川合おりえん
ケント・スウェル

Conductor 渡邉晃司
Reed1 辻野進輔
Reed2 宮木謙介
Trumpet1 田沼慶紀
Trumpet2 松田美由貴
Trombone 榎本裕介
Drums 沼直也
Percussion 東佳樹
Bass えがわとぶを
Guitar 中村康彦
Keyboard1 前嶋康明
Keyboard2 鎌田裕美子

【スタッフ】
脚本:テレンス・マクナリー
作詞・作曲:デイヴィッド・ヤズベック
原作:映画「フル・モンティ」
演出:トレイ・エレット
振付:ポール・マギル
音楽スーパーバイザー:キャサリン・A・ウォーカー
オーケストレーション:ハロルド・ウィーラー
ボーカルおよび付随音楽編曲:テッド・スペリング
ダンス音楽編曲:ゼイン・マーク
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