望海風斗、“覚悟”の『イザボー』再演「今の人たちに何か共感してもらえたら」 作・演出の末満健一と語る
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――そもそもイザボーという女性の人生をミュージカルで表現する魅力をどう感じていますか?
望海:いろんな描き方ができると思うのですが、ミュージカルになることで、リアルなところから、もう少しファンタジーに見せられるというか。かつ、やはり音楽があることで、彼女自身の複雑な心の内を、さらけ出せたりするのかなとは思います。作り手さん次第だとは思いますが、すごく悲劇的にも、もっとおぞましくも作れたりしますよね。
イザボーという人はあまり日本で知られていないですが、ジャンヌダルクは皆さん知っている中で、また1つ歴史を掘り下げられるきっかけにもなりますし、そういう人もいたんだと、時代背景も含めて知ってもらえるチャンスなのかなと。私自身も知らなかったので、すごく勉強にもなりました。どの作品でもそうだと思いますが、ミュージカルになることで構えなく、そこに入れるのかなとは思います。
末満:ストレートプレイでもできる題材だと思うんですが、とても可烈な時代を、すごいエネルギーで駆け抜けるように生きた人なので、その時代のエネルギーや、イザボー自身のエネルギーを表現するのに、望海さんがおっしゃったようにミュージカルとして出力するのはマッチするなと思いました。イザボーという人物を知った時に、ミュージカル向きだなと思ったんです。
――いち観客としてですが、望海さんに歌1曲で表現して頂くと、理屈抜きにこの人はこういう感じなんだと、すっと入ってくるんですよね。例えばストレートプレイだとセリフを頭で理解しようとするスイッチが入ってしまうことが多いのですが、ミュージカルだと感情と感覚で受け取れるところもあったりして。
望海:確かにそれはちょっと「違い」かもしれないですね。
――表現する側はどうなんだろうなと思っていたのですが。
望海:でも、これをストレートでやったら相当…‥。
末満:しんどいですね。
望海:音楽に救われている部分はすごくあって、それがミュージカルのいいところではありますよね。でも芝居を中心でされている方からすると、音楽が入ると分からなくなるそうです。やってきた環境の違いだと思いますが。
末満:単純に、ある意味、重たい人生を歩んできた人物を描くのに、エンターテインメントとして消化しないといけないので、そこでミュージカルというジャンルは、エンターテインするのにすごく有効な手段だなと思います。
(左から)末満健一、望海風斗
――最後に再演に向けて、皆さんにお伝えしたいことをお聞かせください。
末満:初演でやったことを、シンプルにそのままもう1回やる再演ではなく、いろいろとブラッシュアップして、よりイザボーという人物が伝わるような、再構築を施した再演になります。初めての方も、初演をご覧頂いた方も楽しめるものになると思うので、ぜひ劇場に来ていただけたらと思います。
望海:キャストもそうですが、スタッフの皆さん含めて、みんなが本当に熱量を持ってやらないと太刀打ちできない作品でもあるので、その日その日の私たちの熱量というものを、ぜひ肌で感じていただけたらと思います。初演を観て再演を楽しみにしてくださっている方にも、初めてご覧になる方にも、楽しんでいただける舞台になるように、初日まで試行錯誤しながら苦しみながら、皆さんと一緒に作っていきたいと思います。
(取材・文・写真:岩村美佳)
ミュージカル『イザボー』は、2027年1月18日~2月1日に東京・東京建物Brilia HALL、2月12日~14日に大阪・オリックス劇場にて上演。
【公演概要】
ミュージカル『イザボー』
2027年1月18日~2月1日 東京建物Brilia HALL
2027年2月12日~14日 大阪・オリックス劇場
■スタッフ
作・演出:末満健一
音楽:和田俊輔
音楽監督・編曲:桑原まこ
美術:松井るみ
照明:関口裕二
音響:百合山正人
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
振付:三井聡・港ゆりか
歌唱指導:西野誠
アクション監督:栗田政明
演出助手:高橋将貴・渋谷真紀子
舞台監督:幸光順平
■キャスト
イザボー:望海風斗
シャルル7世:東島京
シャルル6世:上原理生
ジャン:水田航生
ルイ:上川一哉
イザベル:大森未来衣/ヨランド:那須 凜/フィリップ:石井一孝
宮河愛一郎
伊藤わこ 井上望 加賀谷真聡 希良々うみ 黒川賢也 白倉基陽 杉山湧飛 堂雪絵 堂元晴近 徳岡あんな 中嶋紗希
スウィング:源六朋樹 門馬和樹 渡邉おとは
■バンド
Manip:長谷部光祐
Piano Cond:戸谷風太
Reed:近藤淳也
Vln&Vla:松本有理
Gt:木村大樹
Bass:大竹紗英
Drums:長良祐一
<公式HP>https://isabeau.westage.jp/