井桁弘恵、やりたいことを絞らずチャレンジし続けた20代 周囲の声に負けず重ねた経験が強みに

――井桁さんは来年2月に30歳を迎えられます。振り返ると、20代はどんな10年でしたか?
井桁:明確に決めていたわけじゃないですけど、やりたいことが着実にというか、少しずつ進んできたなって思う10年でした。上京してきて、仕事も何もなくて悩んでいた時から、自分の強みを広げようと思っていろんなことに興味を持って、それこそバラエティーもモデルも演技もやりたいって言って。その当時はどれかに絞った方がいいとすごく言われ続けたんですけど、「でも自分は全部やりたいんだけどな」と思って、とにかく頑張りました。自分の好きなことや特技、強みを増やしていった結果、今やっと、そういういろんなことをやれる強さっていうのが、まだまだですけど武器になってきたのかなと感じます。
――MCを務める『おしゃれクリップ』ももうすぐ5年経つんですね。20代後半、1つの番組にずっと携わり続けたというのも大きな経験になったのではないでしょうか?
井桁:あの番組でいろんな方の芸能界で生き抜く理由や力、人生というのを学ばせていただいたことも、すごく大きな自分の要素になっているなと思います。

――今回の舞台もそうですが、いろいろな経験を重ねて迎える30代へ向けて、何か目標みたいなものはありますか?
井桁:もともといろんなことに興味があって、やったことがないことに興味がある、知らないものに触れる自分に興味があるタイプなんです。なのですごくポジティブに新しい仕事にもチャレンジできるんですね。今はいろんなことをすることが肌に合うなって思っていて、最近はピックルボールが仕事になったり、海外の仕事が増えたり、そういうことがすごく心地いいなって感じてきたので、そこの体力を底上げしたいなって思います。
これまで20代だからいろいろなことができる体力もあって、経験値を多く重ねることがメインだったのですが、今回の舞台や、映画『教場』などがっつり向き合える作品にも出会えるようになってきたので、ひとつひとつの質も上げていけるようになりたいなと思っています。
――そんな井桁さんのまた新しいチャレンジを目撃できる本作。楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
井桁:今回、バレエをやっていた自分が、役者になってまたバレエに携わることができるってすごく不思議なご縁を感じますし、少しでも経験している私だからこそ何か演じられることがあるのではないか、バレエの魅力をもっともっと伝えたいっていう気持ちで臨んでいます。
素晴らしいバレエダンサーの方々が集まっているのを稽古で改めて感じて、「こんなに素晴らしいものを観られていいの!?」と衝撃がありました。本当にこのバレエを観られるだけでも価値がすごくありますというのは声を大にしてお伝えしたいですし、そこにリーディングが合わさることによって、バレエの邪魔をするのではなく、さらにバレエの魅力を引き立てられるようなそんな作品にできるよう頑張ります。
とはいえ、気楽に観に来てほしいなと思います。バレエってなると敷居が高い感じがして、ちゃんとした服を着てとか、観る方もちゃんと観なきゃ!という気持ちになってしまうかもしれないんですけど、本当に気楽に楽しんでいただける作品になると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
舞台『SWAN-Ballet cross Reading-』は、9月4日~9日東京・新国立劇場 中劇場にて上演。
【公演概要】
『SWAN-Ballet cross Reading-』
9月9日~16日:東京・新国立劇場 中劇場
◆原作
有吉京子「SWAN-白鳥ー」(平凡社刊)
◆脚本・演出
小林香
◆バレエ監修・振付
福田圭吾
◆振付・ステージング
大野幸人
◆音楽監督・作曲・編曲
大貫祐一郎
◆バレエ音楽監修・録音指揮
井田勝大
◆出演
【リーディングキャスト】
井桁弘恵
村川絵梨
東啓介
西野遼
福士誠治
【バレエキャスト】
秋元康臣
厚地康雄
飯島望未
今井智也(谷桃子バレエ団)
菊地研
木村優里(新国立劇場バレエ団)
塩谷綾菜(スターダンサーズ・バレエ団)
柴山紗帆(新国立劇場バレエ団)
関野海斗
中島瑞生(新国立劇場バレエ団)
中野伶美
成田紗弥
宮内浩之
山田夏生
米沢唯(新国立劇場バレエ団)
渡邊峻郁(新国立劇場バレエ団)
倉永美沙(サンフランシスコ・バレエ団)
佐久間奈緒
中村祥子
【公式サイト】https://swan-balletcrossreading.com
【公式X】@SWAN_BxR