お互いが「謎」? ウンゲツィーファ・本橋龍×玉田企画・玉田真也×ゆうめい・池田亮、タッグで挑む新作を語る
関連 :
――今回は保育園が舞台ですが、本橋さんと池田さんは育児中で、身近なシチュエーションなのかなと。
池田:ええ、保育園に毎日お世話になっています。なので、脚本を読んで、すぐにイメージできたんですけど、だからこそ中途半端なことはできないなとも思いました。
玉田:僕にはその経験がないので、保育園の先生と親とか、親同士とか、どんな感じで喋るのか、そこに子どもが入ってきてどんな空気になるのか、全然知らないんです。でも、分からないからこそ、無茶な想像で飛躍できるかもしれない。
本橋:例えば、僕が書いた子どもたちのやりとりについて、玉田さんが「猫みたいだね」と感想をくれたのが面白くて。そういう視点でどんどん広げてくれたらうれしいですね。
本橋龍
――先生の事情、親の事情、そんなことを気にしない子どもたちの行動から生まれる「気まずさ」みたいなものは、玉田企画にも通じるものがありそうです。
玉田:脚本を読みながら、こういう空気が一瞬生まれそうだな、とか勝手に想像して笑っていました。とくに先生役は、これを池田くんが演じたらどうなるんだろうとか。
池田:保育園にお迎えに行くと、先生がその日にあったことをすごく丁寧に伝えてくれるんですよ。でも、こちらは子どもが3人もいるので、それを聞きながらも、順番に靴を履かせるのに必死なんですね。俯瞰したら、ちょっと可笑しい状況ですけど、親の立場だと余裕がない。今回、先生役ができるのは、自分としても面白いことだなと。
――また、親同士のよそよそしさもありますよね。
本橋:そこは日々、感じています(笑)。うちの子は保育園で仲良し3人組なんですけど、ほかの2人の親同士は仲良くて、僕だけそこに入れていない。それでも、子どもたちが遊んでいる間は、一緒にいるしかない。
玉田:それって、子どもは気づいているんですかね。「うちのお父さんだけ、輪に入れていないな」とか。
本橋:察知していると思います。子どもって、細かいところまで見ているから。
玉田:自分が子どもの頃を思い出しても、父親の、父親ではない顔を見てしまった時って、いたたまれない気持ちになりますよね。
本橋:改めて思うと、少ししんどい気持ちになってきました……(笑)。
■演劇での“笑い”「お客さんが笑わなくてもスベったことにはならない」
【公演概要】
舞台『帰りのチャイムはまだならない』
■脚本:本橋龍(ウンゲツィーファ)
■演出:玉田真也(玉田企画)
■出演:黒澤多生(青年団・ウンゲツィーファ)、豊島晴香(ウンゲツィーファ)、藤家矢麻刀(ウンゲツィーファ)、池田亮(ゆうめい)、浅野千鶴