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お互いが「謎」? ウンゲツィーファ・本橋龍×玉田企画・玉田真也×ゆうめい・池田亮、タッグで挑む新作を語る

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■演劇での“笑い”「お客さんが笑わなくてもスベったことにはならない」

――脚本を読むと、同じ俳優が大人と子どもの両方を演じます。ウンゲツィーファではおなじみの手法ですが、玉田さんはどう捉えていますか。

玉田:ウンゲツィーファを観ていて感心するのが、転換の巧みさなんです。演劇でしかありえない手法で、場面や人が切り替わっていく。ただ、僕がその巧みさを模倣するべきかというと、そうではないのかもしれない。かえって転換がうまくいかないほうが、よかったりしないかなと。軋轢(あつれき)や無理が生じている瞬間を見せるのも、演劇的な面白さとしてあるはずなので。

本橋:それ、見てみたいです。以前、玉田さんの作品で、髭のあるような大人の俳優が中学生役を演じていて、衝撃的だったんです。

玉田:でも、あの時は途中でそこにツッコミを入れて、笑いどころにしてしまったんですよね。演劇的な面白さというよりは、ある意味、「笑い」に逃げてしまった(笑)。

池田亮
――笑いといえば、会場のユーロライブは「演劇」と「お笑い」の融合を推進してきた劇場でもあります。演劇とお笑いにおける「笑い」の扱いについて、どう思いますか。

玉田:お笑いは「笑い」を生むためのパッケージがパキッとある気がします。確実に笑いを取る必要がありますから。演劇は、お客さんが笑わなくてもスベったことにはならない。

池田:今回の作品で言えば、笑いは、傷の複雑さに触れる方法でもあると思うんです。子どもの怪我は目に見えるし、すぐ治る。でも、大人のパートになると、傷の印はないのに、会話の節々に、どこか見えない傷みたいなものを感じる。大人になるってつらいな、と思ってしまった。そこが、ほどよく笑えたらいいなと思います。

玉田:まさにその傷の状態について、ボケとツッコミにしなくても、解像度を上げていけば、お客さんが笑ってしまう境地まで行く気がするんです。そんな回りくどいやり方は、演劇でないとなかなかできないですよね。

――どんな舞台になるのか、楽しみになってきました。

本橋:僕自身も、そうです。玉田さんは、僕がしないであろう選択をする人なので。そもそも、出会ったばかりでこんなことを言うのもアレですが、ずっと安定しない足場で作品を作り続けているような印象もあります。

玉田:自分の知っていることや体感していることだけで作ると、どこか飽きていくんですよね。作り手としても続かないなと思って。ただ、最近、ウンゲツィーファは劇団になったじゃないですか。チームでものづくりをしている感じが、外から見ていてもいいなと思うんですよ。

池田:わかります。ウンゲツィーファって、本橋さんも含めて、全員で作ってる感じがありますよね。

玉田:だから今回は、ウンゲツィーファの空気を作っている俳優たちとやることで、「こんな面白い刺激があるんだ」という発見を僕がどれだけできるか。また、僕の作り方が通用しなくなった時に、どんな新しい反応が起きるか。根拠はないけど、そういう期待感を持っています。

本橋:現時点でも、僕にとって刺激的なことばかりです。この勢いで、観客のみなさんにも新鮮なものをお見せできればいいなと思います。

(取材・文:九龍ジョー)

 舞台『帰りのチャイムはまだならない』は、10月23日~25日に東京・ユーロライブにて上演。

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【公演概要】

舞台『帰りのチャイムはまだならない』

■日程・会場:10月23日~25日 東京・ユーロライブ

■脚本:本橋龍(ウンゲツィーファ)
■演出:玉田真也(玉田企画)
■出演:黒澤多生(青年団・ウンゲツィーファ)、豊島晴香(ウンゲツィーファ)、藤家矢麻刀(ウンゲツィーファ)、池田亮(ゆうめい)、浅野千鶴
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