『silent』想が紬と交際しない理由って? SNSでも考察広がる

カルチャー
2022年12月9日 19:00
『silent』想が紬と交際しない理由って? SNSでも考察広がる
青羽紬(川口春奈) 『silent』第9話より  (C)フジテレビ

 川口春奈×目黒蓮で送る、この冬いちばん泣けるラブストーリー『silent』(フジテレビ系/毎週木曜22時)。12月8日(木)に放送された第9話では、佐倉想(目黒蓮)が青羽紬(川口春奈)&戸川湊斗(鈴鹿央士)に再会するまでの空白の8年間が描かれた。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください


■描かれた想の空白の8年間

 想の“空白の8年間”が、繊細に描かれた第9話。家族といる時の想を見ていると、人っていろいろな顔を持つのだなと思わされる。紬や湊斗の前では、いつも落ち着いている想。その落ち着きが、なんだか寂しくなるほどに。

 でも、母の律子(篠原涼子)の前では、当たり前だが“息子”としての顔をのぞかせる。聴力を失っていく葛藤をありのままさらけだし、「声、出てないよね? 何か言ってよ…」とすがっていたこともあった。その姿を見た時、安心した人も多いのではないだろうか。想にも、ちゃんと子どもに戻れる場所があるのだな…と。

 しかし、優しくて繊細な想は、人の心の機敏をすぐに感じ取ってしまう。病状が進んでいくたびに、律子が悲しい顔をすること。「想」と呼びかける時、ちゃんと振り向くかな? と不安になっていることも。全部、全部分かってしまう。だから、実家から遠ざかったのだろう。誰にも悲しい思いをさせたくない、と高校時代の友人をシャットアウトしたのと同じように。

 そんな彼の気持ちを変えたのは、紬であり湊斗だった。2人は、耳が聴こえなくなったことを知っても、まったく変わらずに接してくれた。まるで、8年のブランクなんてなかったかのように。やっぱり、学生時代の友人ってすごい。久しぶりに会っても、あっという間に10代の自分に戻ることができる。

 想が、「なんで(耳が聴こえないことを)隠してたんだろう?」と不思議そうに言った時、よかった…と涙が出た。つらいことがあった時、誰かれかまわず相談できる人もいれば、言ったってどうにもならないと殻に閉じこもってしまう人もいる。第9話のサブタイトル「誰がどうやって力になってくれるの?」にもあるように、想は後者だ。でも、殻を破ってみたら、世界が広がって見えた。「どうせ聴こえないから」と捨てたCDも、紬がいれば、「あの歌詞いいよね」と言い合える魔法のアイテムに変わる。

 SNS上でも、「湊斗くんと紬ちゃんに再会してからいろんなことがいい方向に向かってて。笑顔で楽しそうに話してる想くん見るだけでお母さんと同じ気持ちになる」「紬ちゃんと湊斗くんの力が、そしてそれを受け取った想くんが、水面を波紋が伝わるように、降り積もった雪が溶けるように、静かに色んな人の心を解きほぐしていくのが嬉しい」と3人の再会を心から喜ぶ声が上がっていた。

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菜本かな(ライター)

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