『ヒロアカ』山下大輝&岡本信彦 第122話“爆豪ライジング”を語る「心に強烈な何かを刻むエピソードになる」
死柄木弔が率いる敵<ヴィラン>勢力“超常解放戦線”とヒーローたちの全面対決が繰り広げられているテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週土曜17時30分)。緑谷出久(デク)と爆豪勝己、いじめっ子といじめられっ子だった二人の関係は、数々の戦いや成長を経て、今や大きく変わっていた。そんな変化について、デク役の山下大輝、爆豪役の岡本信彦は、口をそろえて「お互いに影響しあってきたからこそ」と語る。今回は二人に、デクと爆豪がお互いに抱いているであろう気持ち、そして今後の爆豪について語ってもらった。(取材・文=M.TOKU/写真=小川遼)
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■デクと爆豪、“影響しあって”変化した関係
――最初は幼なじみの関係だったデクと爆豪。そこから紆余(うよ)曲折あった二人の関係は大きく変化している気がします。
山下:デクにとって、以前のかっちゃん(爆豪)は憧れはあれど、どこかぎくしゃくした関係だったと思います。
ただ、「デクvsかっちゃん2」(テレビアニメ第61話)でお互いの気持ちをぶつけ合ってからは、考えていることを少しは察することができるようになった気がします。「ワン・フォー・オール」の秘密をかっちゃんと共有したというのも、関係性に大きく影響したし、心強いと感じているんじゃないかなというのは今回の戦いでも感じます。
山下大輝
岡本:最初はいじめっ子といじめられっ子という“よくない関係”だった二人が、「ヒーローになる」という同じ目標に向かって切磋琢磨(せっさたくま)し、秘密を共有することでお互いの気持ちを理解して、共闘できるくらいの仲になりました。
以前、かっちゃんが敵<ヴィラン>連合に捕まったとき、助けようとするデクに「来んな、デク」と返した芝居について、当時「もっと(デクに対して)嫌悪感を出してほしい」というディレクションがありましたが、今はそれとはちょっと異なる感情を抱いていると思います。彼らの関係には、どんなに性格が違う人でも、目標や進む方向が同じであればお互いを理解し合えるというメッセージが込められているような気がします。
岡本信彦
――最近の爆豪は、デクを心配する姿も見られますよね。
岡本:今回の戦いにおけるデクは、将棋で言えば王将、チェスならキングのような存在。取られたらゲームオーバーなんです。とはいえ、デクの力が必要不可欠なのが現実。取られてはいけないけれど、戦いに加わってもらわないといけないというハードモードをヒーロー側はやってのけないといけないので、「勝利にはデクが必要」だと考えているからこその心配をしている気がします。
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