『ヒロアカ』山下大輝&岡本信彦 第122話“爆豪ライジング”を語る「心に強烈な何かを刻むエピソードになる」

インタビュー
2022年11月25日 18:00

■山下&岡本が語る“デクと爆豪”の現在

――では、お互いが演じるキャラクターが成長したと感じる部分は?

山下:かっちゃんは「個で勝つ」ではなく「チームで勝つ」という考え方ができるようになったと思います。A組対B組の対抗戦でも、自分が全てをかっさらって勝利するのではなく、全員・全部を利用しての勝利を目指しました。クラスメイトを信頼して任せるようになったんだと思います。そんな言い方をすると、かっちゃんはきっと怒るだろうな(笑)。こういう変化や成長は、デクの影響もある気がします。

岡本:お互いに影響し合っているよね。

山下:ですよね! デクは前からかっちゃんの背中を見て、戦い方を分析していました。だからなのか、とっさに出る動き方や言動が、かっちゃんぽいときがあるんですよね。

岡本:デクは、もう「デクと書いて成長」と言えるくらいのキャラクターです。「ワン・フォー・オール」を継承してから、肉体的にも、“個性”の面でも強くなって、どんどんパワーアップしています。そんな姿を見て、かっちゃんは焦っている気もしますね。

山下:デクがパワーアップしていくなかで自分は置いていかれている、という気持ちは少なからずありますよね。僕がかっちゃんと同じ立場だったら正直、嫌ですね。自分で置き換えていえば、後輩だった子がとんでもなくオーディションに受かりまくる、という感覚に近いかもしれません。

岡本:自分が同じ役を受けて、後輩が選ばれ続けるとかね。

山下:全部かっさらわれているなと思うと、やっぱり焦りや怖さが出てきます。今のかっちゃんは、「じゃあどうするべきか」という悩みも抱えていると思いますね。


――以前、岡本さんが、爆豪の“個性”は「ほかと比べてそれほど強くないかもしれない」と話されていたのが印象に残っています。

岡本:劇場版2作目の、島を丸ごとふっとばすくらいの爆破ならまだしも、今の火力やコントロールだと、ほかのインフレした“個性”にはついていけない気がしますね。頭が良くて、身体能力が高い彼だからこそ、前線でも何とかやっていけている気がします。

山下:僕もそこまで強い“個性”じゃないかも、と思っています。轟(焦凍)くんの“個性”でも、爆破に近いことができそうですし。

岡本:そうなんだよね。汎用(はんよう)性は高い“個性”だとは思いますし、これから“個性”を磨いて強くなっていけるとも思いますが、彼には頭の良さや戦闘センスを生かして司令塔に近い立場として活躍していくという道もあると思います。

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