『夕暮れに、手をつなぐ』“音”永瀬廉の不穏なナレーションに注目 二人の恋はどうなる?
広瀬すず×永瀬廉で送る青春ラブストーリー『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系/毎週火曜22時)。2月7日(火)に放送された第4話は、浅葱空豆(広瀬)が海野音(永瀬)にした秘密のキスに、「綺麗だった」と反響が集まった。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください
【動画】二人の未来はどうなるのか? 「心細か」と空豆がつぶやく第5話予告編
■“愛おしい人”を見つめる音の表情にグッとくる
第4話も、音が空豆を見つめる瞳にグッときた。まずは、田舎に帰ろうとする空豆を、「帰んなよ。いろよ」と引き留めた時の表情。いつもとはちがう大人びた瞳に、見ているこちらまでなんだか戸惑ってしまった。
空豆に、「えっ?」と聞き直されても、目をそらさなかったということは、口からポロッと出た言葉ではないのだろう。もし、つい言ってしまったのなら、音は「なんて、言うとでも思った?」とふざけて、場の空気を変えていたはず。きっと、彼なりに覚悟を持って、空豆に思いを伝えたのだと思う。
海野音(永瀬廉)&浅葱空豆(広瀬すず) (C)TBS
それでも、空豆はやっぱり釣れない。時折、音に気がある素振りをすることもあるが、それは思わせぶりというよりは、まったく意識をしていないがゆえの行動な気がする。だが、そのたびに音は翻弄されてしまうのだ。
音より1週間早く生まれた空豆が、「音がこの世におらん7日、寂しかったと」なんて言おうものなら、もうニヤケが抑えきれない。でも、ふと我に返ってしまう。空豆は、自分のことを意識していない。意識していないからこそ、簡単に歯がゆい言葉を言えるのだ…と。
音の「なんてこと言うの」という言葉には、“うれしい”と、“もうやめて”が入り混じっているような気がした。空豆がかわいいことを言ってくれたからうれしい。でも、どうせ好きになってくれないのは分かっている。だから、もうこれ以上苦しめないでほしい。音の切ないほほ笑みは、そんな相反する感情が混ざり合っていたから、苦しかった。
このシーンにはSNS上でも、「音くんの、なんてこと言うの…って言い方も言葉もなんか色っぽくて艶っぽいよね」「7日違いの誕生日に運命のような特別を感じる2人の心の通わせ方に痺れた心拍数ぶち上がりシーン」などの声が上がっていた。
次ページ:音の不穏なナレーションが気になる