『夕暮れに、手をつなぐ』“音”永瀬廉のナレーションが意味深 「空豆生きてるよね?」と心配の声も
広瀬すず×永瀬廉で送る青春ラブストーリー『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系/毎週火曜22時)。2月28日(火)に放送された第7話は、“夕暮れに手をつなぐ”のタイトルを回収したシーンに、多くの反響が集まった。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください
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■夕暮れに、手をつなぐだけで尊い空豆 & 音
きょうだいのようにじゃれ合う二人を見ていると、「いいから、好きって言っちゃえよ!」とツッコミを入れたくなった時もあった。お互いに好き同士なのに、「なんで強がってしまうの?」と、もどかしくなった時もあった。
でも、だからこそ、私たちは空豆と音が手をつないだだけで、こんなにうれしい。異性として意識していない(ように強がっていた)二人が手をつなぐのって、プロポーズと同じくらいの重みがある。まさに、重たい“壁”が取れた瞬間だった。
夕暮れに、手をつなぐ空豆と音。視聴者からは、「タイトル回収」と大きな反響が集まった。しかし、二人の関係は、着実に終わりに向かっている。
菅野セイラ(田辺桃子) (C)TBS
菅野セイラ(田辺桃子)という奇跡のミューズを手に入れた音は、“音楽で食べていく”という夢に、どんどん近づいている。音とセイラのユニットBeats Per Minute(通称:BPM)は、配信1週間でサブスク700万回再生を突破。近代まれに見るヒットを遂げた。
「俺、この家出てく」
マスコミ対策も含めて、所属するユニバースレコードが用意したマンションに引っ越すことを決めた音。もちろん、この決断は雪平邸で一緒に暮らす空豆を守るためでもある。
だが、残される空豆はただただ寂しい。「遠くに行ってしまうとかね?」と聞いた時、「行くわけねぇじゃん」と言ってくれたはずなのに。やっぱり、遠くの人を楽しませる人は、近くにいる人を悲しませる。自分を捨てた母・浅葱塔子(松雪泰子)と音が、ダブってしまうのも無理はない。「気取っとっと。有名人気取りじゃね」なんて嫌みな言葉を投げかけてしまう。
それでも、音は空豆にしっかり向き合おうとした。目を合わせようとしない彼女に、「俺、見て」と優しく語りかける。しかし、空豆は「あーイケメンすぎて目がつぶれるがー」とふざけて取り合ってくれない。これもきっと、彼女なりの強がりだったのだろう。湿っぽくなるのは、自分たちらしくない。だったら、最後までふざけていよう…と。
「変わんないから。離れても、俺たちなんも変わんない。俺も、俺たちの関係も」
そう語りかけた音の優しさは、空豆の心に響いただろうか。夏の花火を夢見ながら、夕暮れに手をつないだ冬の日。いつか、“音と一緒に花火を見たい”という言葉に含まれた空豆の愛も、音に届いていたらいい。
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