『ボス恋』“いつもと違う主題歌”がSNSで話題! 玉森裕太の歌声響くラストに「震えた」

カルチャー
2021年2月24日 21:30

■鈴木家をもメロメロにさせる潤之介

潤之介(玉森裕太)と理緒を見つめる妄想の中の奈未 (C)TBS
 潤之介と、コミュニケーションが取れないまま、多忙な日々が続く奈未。さらに、奈未の家族が、奈未の彼氏は日置健也(犬飼貴丈)だと勘違いしていたことにより、潤之介と奈未の溝が深まる出来事も生じた。母・真未、父・義郎(橋爪淳)、妹・多未(山之内すず)は、健也とショートカットの女性がマンションから出てくるところを目撃。それを多未が、健也と言わぬまま「あいつ、ショートカットの女性がマンションから出てきたと」と、奈未に告げたことで、奈未は潤之介がマンションから、ショートカットの理緒と出てきたのだと勘違いすることになった。

東京観光を楽しむ鈴木多未(山之内すず) (C)TBS
 仲直りができないまま奈未は、長野に出張へ。それと入れ違うように、誤解を解きたい潤之介が奈未のアパートを再び訪ねる。そこでようやく、奈未の家族が潤之介を彼氏と認識。さらには、ひょんなことから、一緒に東京観光へ出かけることにもなる。自分の“優しさ”に悩みを抱える潤之介だったが、表裏のない彼の優しさは、観光中も無意識に発揮される。潤之介は、道に迷った真未の手を掴んで誘導したり、ぬいぐるみを棚から落としそうになった多未に「気をつけて」と頭をポンポンしたりと、これまで付き合う前に奈未へも行ってきた行動で、真未や多未をもメロメロにする。これを見てもわかることから、潤之介はそもそも、ハグや頭をなでるといったスキンシップを、恋人間のみで行うものだと考えておらず、困った人を安心させるために、体温を共有するような感覚で、人々と接している。

 だからと言って、彼女がいながら、ほかの女性を抱きしめる行為が、正しいのかと言われると素直にうなずけないが、良くも悪くも、この人懐っこさが、潤之介が計算のない真の優しさの持ち主であることを証明しているのだ。

■複雑な表情を熟す玉森の演技力

東京観光を楽しむ鈴木家 (C)TBS
 東京観光も終盤にさしかかり、一行は中華料理店へ。そこで潤之介は、誰かを傷つけるかもしれない“優しさ”に悩んでることを、真未たちに打ち明けた。帰り道、真未は、潤之介が優しいおかげで東京観光が良い思い出になったと励ます。誰にでも優しいと誰かを傷つけるかもしれないが、別け隔てなく優しくできるのは誰にでもできることではない。熊本弁を交えながら、真未は潤之介にこう語った。また、義郎も多未も、潤之介の優しさに信頼を寄せ、三人は「奈未をよろしく」と潤之介の手を握る。

 このとき、潤之介は「はい」と一言力強く答えるのだが、その表情には、家柄関係なく自分の良さを認めてくれる人がいた安堵と、奈未の大切な家族からの思いを受け止めようとする決意、そして、奈未と仲直りができていない現状への少しの不安が、それぞれ含まれているようだった。仕事をすれば製紙会社を経営する父の話ばかり持ちかけられ、写真コンテストには選ばれず、親からは跡継ぎのプレッシャーをかけられるなど、子犬系の可愛さからは、かけ離れた苦労続きの潤之介。そんな複雑なバックグラウンドを考慮した、あの表情づくりは、改めて、玉森の確かなキャラクター分析力と表現力を感じずにはいられなかった。

次ページ:【ネタバレあり】いつもと違うキスマイ主題歌に「震えた」の声!

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