『ボス恋』中沢登場ラストに「最終回どうなんの」　『恋つづ』彷彿させる“婚約指輪”も話題

■『恋つづ』思い出す婚約指輪に大盛り上がり

　第9話で大きく盛り上がったシーンの1つは、“婚約指輪”のところだろう。「何があっても俺のことを信じていいんだよっていうお守り」と言いながら潤之介が差し出したのは、大きなダイヤモンドが輝く「ハリー・ウィンストン」の婚約指輪だった。

　形状から「クッションカット・マイクロパヴェ・リング」とみられる本指輪は、阪急百貨店のウェブカタログやマイナビウエディング ジュエリーによると、センターストーンは1．0ct台〜／283万8000円〜だそうだ（価格はセンターストーンのカラット及びグレードで異なる）。

　地方から上京して、たまたま御曹司に出会って「ハリー・ウィンストン」を貰える人生は、上京してきた新幹線でたまたま隣の人が同じ名前で、ルームシェアすることになって、さらには推していたバンドマンと結婚できるくらい奇跡的なことではないだろうか。いつの時代も上京物語は希望に満ち溢れいている。

　また、上白石と婚約指輪と言えば、『恋はつづくよどこまでも』を思い起こす声もSNSで見受けられた。『恋つづ』で上白石が演じた佐倉七瀬は天堂浬（佐藤健）から「ティファニー」のエンゲージリングを貰っている。これを受け、Twitterでは「イケメンからティファニーとハリーをもらえる人生羨ましい」や「もねちゃん、Tiffanyの次はハリーだなんて、素敵すぎる人生歩んでる」など上白石の役柄を羨む声が上がっていた。

■玉森の“泣きの演技”に驚愕

中沢＆潤之介（玉森裕太）　（Ｃ）TBS
　「ハリー・ウィンストン」の衝撃からか、本ブランドの公式サイトは一時、「the service is unavailable」の文字が出るようになっていたが、さらに物語は驚きの展開を迎える。絵に描いたような幸せを手にした奈未。それでもやっぱり、いつの間にか芽生えていた“編集者になりたい”という夢を捨てきれずにいた。それは潤之介も薄々気付いており、たまたまラーメン屋で出会った中沢に「（奈未は）編集の仕事をやりたがってる」と言われた際、潤之介は「わかってる」と返答する。

　奈未と二人きりになったときは、心の中で振られると覚悟しているのに、潤之介は、最後まで涙を流さず、奈未の話を聞く。奈未から指輪を返され、目をうるませる潤之介は、「元気でね」となんとか言葉を振り絞って彼女の背中を見送った。

　そして、姿が見えなくなったころ、溜め込んだ感情を重力に任せ、潤之介はやっと頬を濡らす。「奈未ちゃんにはいつだって笑ってて欲しいから」。その言葉は、そっくりそのまま潤之介にも贈ってあげたいところだ。“子犬系男子”の魅力に溢れた潤之介だったが、本作を通して感じたのは、潤之介の苦悩が的確に描かれるからこそ、その可愛さが活きているのだということ。しかも今回の涙は喪失や悲哀が混じった寒色だけではなく、どこか奈未への優しさが残る暖色のようなオーラを感じさせ、“泣く”という動作をここまで演じ分ける玉森に驚愕するばかりだった。「玉森くんの演技に回を重ねるごとに心奪われてる」などTwitterでは彼の演技に感心するつぶやきも多く見受けられた。

■そして最後に中沢が…！

ナイスタイミングで現れた中沢　（Ｃ）TBS
　最終回目前、かなりてんこ盛りな第9話だったが、まだまだ終わらないのが『ボス恋』。潤之介と別れた奈未は、思い出のベンチを眺めながら、彼との思い出の数々を思い浮かべ、涙を止められずにいた。悲しみのあまり、崩れるようにベンチに腰掛ける奈未。その奥で、誰かが近づいてくる様子が映し出される。奈未が顔を上げると、そこにいたのは、「お前がまた泣いてる気がして」と言う中沢だった。

中沢に幸せは訪れるのか？　（Ｃ）TBS
　スマートフォンが普及し、位置情報共有アプリもある便利な現代になっても、おとぎ話のような奇跡は、いつでも輝きを放ち続ける。Twitterでも「中沢さん。私も泣くから来てください」や「中沢さん私のところにも迎えに来て」と、中沢の慰めを求める声が。また、第9話だったこともあり、「最終回どうなんの～」や「来週中沢ロスになる気しかない」と次週への期待を募らせるツイートも散見された。ちなみに、次週のあらすじによると、奈未は極度の“潤之介ロス”に陥るとのこと。果たして残り1話で回収しきれるのか心配すら覚えるところだが、きっと『ボス恋』を見届けたこの3ヵ月間はダイヤモンドより貴重で尊い時間になることだろう。