『かのきれ』美しい第8話に「泣いちゃった」の声 “宗介”中島健人の成長にも注目
■宗介の成長を、後押しする樋口
また、第8話では宗介の人間としての成長も描かれた。「ザ・モスト」が廃刊の危機にあることを、編集部員に言わずにいた宗介。それがバレてしまい、編集部はボイコット状態に。
樋口拓也(赤楚衛二) (C)カンテレ
「一人で来月号の準備を進めるしかない…」と焦る宗介に、厳しい言葉をかけたのが、樋口拓也(赤楚衛二)だった。「この期に及んで、その選択ってバカでしょ」と言い、みんなに頭を下げるよう促す。
そして、「あなたにガッカリしたくないだけです。1人の男として」と言う時の、まっすぐで男らしい瞳。樋口は胸キュンシーンがなくても、視聴者の心をくすぐってくる。
愛の「どれだけカッコ悪くても、言い訳してほしいよ」という一言もあり、宗介は編集部員に頭を下げることに決めた。「廃刊という重責を背負うのは、自分1人で十分。そんな考えから下した判断でした」ときちんと“言い訳”をして。
言い訳に対して良いイメージを持つ人はなかなかいないだろう。ある意味、自分を正当化することでもあるから、「言い訳するな!」と言われてしまうことが多い。だが、愛は宗介にも梨沙にも、「言い訳してほしい」と伝えていた。それは、言い訳には愛が込められている場合もあるからではないだろうか。「失いたくない」「分かってほしい」という。
樋口 (C)カンテレ
「モスト・ジャパンを守るために、一緒に戦ってくれませんか?」と涙を浮かべながら訴える宗介の姿からは、編集部員への愛が伝わってきた。彼は、冷酷に見えるが実は誰よりも編集部員のことを考えていたのだ。何年も前にボツになった全員分の企画書を取っていて、ことあるごとに目を通すほど。
そんな思いを察してか、樋口が先陣を切って「俺はいいですよ」と答える。すると、編集部員たちも協力的な姿勢を見せるように。ここでも、樋口が周囲の空気を変えたのだ。これには、ネット上でも「こういうときに斬り込んでいける樋口大好きすぎて泣く」と大絶賛。一人で抱え込んでいた荷物を下ろした宗介の表情は、これまで編集部では見せたことがないほど晴れやかだった。
梨沙のことも解決して、やっと本当の意味で結ばれた愛と宗介。しかし、ラストには宗介が過労で倒れてしまう描写が。『ザ・モスト』廃刊のニュースをリークした人物も気になるところ。第9話の放送が待ちきれない。