梶裕貴&雨宮天&村瀬歩が語った『七つの大罪』への思い 8年の積み重ねで「今のメリオダスにたどり着けた」

インタビュー
2022年12月23日 18:00
梶裕貴&雨宮天&村瀬歩が語った『七つの大罪』への思い 8年の積み重ねで「今のメリオダスにたどり着けた」
(左から)梶裕貴&村瀬歩&雨宮天  クランクイン! 写真:小川遼

 『七つの大罪』の完全新作アニメーション映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』が、12月20(火)から、Netflixで全世界独占配信中。本作は『七つの大罪』シリーズの主人公であるメリオダスと、ヒロインであるエリザベスの間に生まれた息子、トリスタンを主役に、原作者・鈴木央が描き下ろしたオリジナルストーリーだ。トリスタンを演じる村瀬歩は、両親から受け継いだ偉大な力と向き合う役を演じる上で、メリオダスとエリザベスのDNAを意識したという。一方、親になったメリオダスとエリザベスを演じる梶裕貴&雨宮天は、「約8年演じてこなければ、親になった二人を表現できなかったかもしれない」と語る。(取材・文=M.TOKU/写真=小川遼)


■梶&雨宮の演技が精神的な支柱に

――トリスタンは、メリオダスとエリザベスの息子です。村瀬さんは演じる上で、それぞれの存在や、梶さん&雨宮さんの芝居を意識することはありましたか?

村瀬:パパ上(メリオダス)のDNAや、ママ上(エリザベス)ゆずりの優しさなどは意識しました。

最初はトリスタンのトラウマを大きな柱にして演じようと思っていたのですが、監督から「トラウマを大事にし過ぎています」というディレクションがありまして。一度キャラクターを整理して芝居を立て直さないといけなくなったのですが、お二人がこれまでどうやって演じてきたのか、という指針があったのですごく助かりました。

村瀬歩
――梶さん、雨宮さんという指針があったことが、演技の支えになったんですね。

村瀬:僕は「こうだ!」と思ったらテコでも動かない頑固な部分があるので、軌道修正するとなったときに指針がなければ、もっと「ヤバい」と思っていたかもしれません。お二人の存在は、演じる上で精神的な支柱でした。

――トリスタンがメリオダスの技「全反撃(フルカウンター)」を使う場面もありますが、演じる際は梶さんの言い方なども意識しましたか?

村瀬:せんえつながら、ちょっと意識しました…! 声を張り上げて魔力を使うシーンは、パパ上である梶さんの芝居のDNAが入っていればと思いながら演じています。ご本人の前で言うのは恥ずいっ!

梶:そうだったんだ! うれしいなぁ。そのシーンを見た皆さんの感想が楽しみだね。

村瀬:「いや、ぜんぜんDNA入ってないよ」って言われたどうしよう(笑)。

演じる上では、パパ上、ママ上だけでなく、幼少期のトリスタン役である小松未可子ちゃんのお芝居も念頭に置いていました。成長しながらも、幼少期と近しい部分を視聴者の皆さんに感じてもらえたらいいなって。完成した映像を見て自分としてはそういう要素が入っていると思えたので、あとは皆さんにどう受け取ってもらえるのか。今はドキドキですね。

村瀬歩が演じるトリスタン
――梶さんと雨宮さんは、親になったメリオダスとエリザベスを演じる上で意識することはありましたか?

雨宮:私は「母性」を意識しました。エリザベスは、以前から「母性」や「慈愛」に満ちたキャラクターだとは思うのですが、子どもができたらより深い愛を家族に注ぐ人だと思うんです。なので、エリザベスがメリオダスやトリスタンとどんな親子生活を送ってきたのか想像を巡らせながら、芝居を組み立てていきました。

梶:僕は「親になった」ということは、そんなに意識しなかったかな。メリオダスはもともとエリザベスのために戦ってきたし、それが彼のすべてでした。だから子どもが生まれたとはいえ、「大切な人との間に、大切な存在が一人増えた」っていうくらいの感覚でいると思うんですよね。

メリオダスは「父親らしさ」を分かりやすく出すタイプでもなさそうですし、父親だから「父性を出さなくちゃ」ということでなく、あくまでも今までの延長線上で、いつも通りのメリオダスを演じました。

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