風間俊介が語る「ピクサーの世界展」日本上陸の衝撃 待ち受ける没入体験は「もはや観光」

インタビュー
2026年3月9日 10:00

■「開催を知らない人がいないように」

 『カールじいさんの空飛ぶ家』は、愛する妻に先立たれたカールが主人公。地区開発による立ち退き&老人ホームの入居を迫られ、無数の風船を結びつけた住み慣れた家とともに大冒険の旅へ飛び立つ。そんな大切な家に、足を踏み入れることができるのが本展の魅力の一つ。風間は「カールにとって人を招くということは特別なこと」と、本展でできる体験の重みを語る。

 「家というのは、家主から『あなただったらいいよ』と招待していただかなければ入れない場所です。加えてカールにとって、人を家に招くというのはきっと特別なことでもあるかなと。だからこそカールと妻のエリーの思い出が詰まっているあの家は、“展示”ではなく、“お邪魔させていただく”という感覚も生まれるんじゃないかと考えています。ピクサーがお好きな方には伝わると思うのですが、『カールじいさんの空飛ぶ家』の世界に入るという体験は、ファンにとって特別な意味を持つと思っています」

「ピクサーの世界展」海外開催時の様子
 続けて、一流レストランのシェフを夢見るネズミのレミーが主人公の『レミーのおいしいレストラン』の世界観を、このサイズ感で体験できるのは「世界的に見ても珍しいこと」だと風間は語る。「貴重な体験ができるという視点では、『レミーのおいしいレストラン』の展示がとても楽しみです」と目を輝かせた。

 風間が1年以上前から日本での開催を待ち望んでいたように、海外開催時から本展の日本上陸を渇望していたファンは多い。日本はディズニーやピクサーにまつわるコンテンツが多数供給され、感覚が研ぎ澄まされたファンも多いが、それでもなお、本展の期待値は高い。目のこえたファンをも引き付ける理由とは一体? 風間は「ピクサーの世界展」ならではの魅力を以下のように語る。

「ピクサーの世界展」海外開催時の様子
 「カメラを向けた一画のみで完結する従来のフォトスポットとは異なり、『ピクサーの世界展』は、自分の背中すらも作品に包み込まれ、360度没入できるのが大きな魅力の一つだと思います。これはある種、“観光”の時の体験に近いのかなと。旅行に行くと、どの角度から見ても、その世界が広がっている。本展でアンディの部屋やカールの家に入るというのは、フォトスポットではなく、もはや“観光”だろうと僕は思っています」

 加えて、圧倒的なスケール感も本展の魅力だという。「僕はファンタジーが好きなのと同時に、実はリアリストでもあり、魔法を作り出そうとする人たちの努力も素晴らしいことだと考えています。日本は広い土地を確保するというのが難しいので、先程述べたフォトスポット一画が素晴らしい出来であることだけでも、すごく大変だし、愛おしいこと。それを踏まえると、映画の世界を現実に持ってくるという『ピクサーの世界展』のスケール感は、簡単に体験できることではありません。さらに自由に歩き回ったり、写真を撮ることを許容してくれるという点も、従来の体験とは違った魅力かもしれません。今まで実現が難しかった表現のアイデアがぶわっと湧いてくるのではないでしょうか」

「ピクサーの世界展」海外開催時の様子
 海外開催時には、来場者がカールの家のソファに座る様子や、アンディの部屋のベッドに寄りかかる様子などがSNSに投稿されていた。もちろんルールを守った範囲で満喫することが大切だが、「もしもわたしが映画の世界でキャラクターたちと行動を共にしたら…」という想像を実現できるのも本展ならではである。ディズニー愛好家の風間も、この規模で没入できる展示は「聞いたことがない」と語る。

 そんな本展のスペシャルサポーターを務める上で、風間が目指すのは「日本で開催されることをみんなに知らせる」こと。「多くの人に魅力を伝えたいという思いはもちろんですが、まずは『開催を知らなかった』という人が日本中にいないようにしたい。諸事情があって来られない方もいらっしゃるでしょうが、皆さんが開催されることや期間を把握できるような伝え方をできればと思っています」と意気込む。

 2026年はピクサー・アニメーション・スタジオが40周年を迎えただけでなく、『私がビーバーになる時』『トイ・ストーリー5』と1年に2本も劇場公開される滅多にない年になる。日本のみならず世界中のピクサー熱がより一層上がっていきそうだ。


 風間は「『まだ大丈夫かな』と思っていても、イベントというのはいつの間にか終わってしまうものです。なので、これを読んだ時点で計画を立てるのがオススメかなと思います。ディズニーコンテンツに恵まれている日本で『ピクサーの世界展』を体験できるのはとても幸せなことなんです」と言葉に熱を込める。

 「公の場で使う言葉ではないですが、きっと体験した後は『ヤバかったよね』って誰かと話したくなるはず。なので皆さん、僕と一緒に『ピクサーの世界展』に行きませんか? “一緒のタイミングで”という意味ではなく、“行った”という共通点を作りませんか? 皆さんと僕が一緒にピクサーの話をした時に、『ピクサーの世界展』の話をお互いに切り出すと思うんです。行った直後でも、1年後でも10年後でも構いません。感想を語り合う“いつか”のために、現地で感じた思いを脳に刻みつけていきましょう」(取材・文:阿部桜子)

 展覧会「ピクサーの世界展」は、3月20日(金・祝)から10月12日(月・祝)まで、東京・豊洲にあるCREVIA BASE Tokyoで開催。前売り券は、TBSチケットまたはチケットぴあで、6月~8月分は3月12日(木)12時00分から、10月分は3月19日(木)ひる12時00分から販売開始。

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