INI、アリーナツアーを完走! 初の武道館公演で見せた“成長と覚悟”を振り返る<ライブレポ>

特集・レポート
2023年1月15日 09:00

■あふれる愛と強くなった絆で、さらなる高みへ


 この1年を振り返ってみると、INIは、シングル活動や各種メディアへの出演、日本、ロサンゼルスでの「KCON 2022」出演などを、文字通り駆け抜けてきた。グループとしてのまとまりは、多忙なスケジュールや、その合間にメンバー同士で行く“焼肉”などで、長い時間を共に過ごしたことで、より強固なものになったのだろう。

 そう思ったのは、先述した最後のMCでの佐野雄大のあいさつの場面。『日プ2』のテーマ曲「Let Me Fly」 を初披露した日から2年が経ったと振り返り、「MINIの皆さんのことめちゃくちゃ大好きやし、ほんまにメンバーがめちゃくちゃいいやつすぎて…」と涙を流す瞬間があったのだが、そんな姿を見て、隣に立っていた後藤威尊と池崎理人は、しっかりと佐野の手をにぎったのだ。

 さらに、その優しさが連鎖し、最終的には11人全員が横一列で手をつなぐことに。「ほんまに毎日幸せで、めちゃくちゃうれしいから、今まで支えてきてくれた皆さん。本当にありがとうございました」と佐野は感謝。メンバー愛あふれる佐野と、そんな佐野を優しく見守る10人の姿に会場全体が温かい気持ちに包まれた。

 この流れでラストナンバーの「We Are」を聞くと、この11人がINIとして集結し、活動してくれていることへの尊さがあふれてきた。特に「やっと出会えた 本当に頼れる人に 心通じ合って互いに支え We’re gonna be together」という歌詞は、先述した佐野のあいさつを表しているよう。「苦難の中で一緒に夢を見て、ともに歩んでいく」という同曲の世界観が、彼らの未来を暗示しているかのように思え、いつも以上に心に染みた瞬間だった。

INI (C)LAPONE ENTERTAINMENT
 伸び続けるパフォーマンススキルと、より強化したグループとしてのまとまり、そこに満足することのないメンバーのハングリー精神を見た、INIの記念すべき初ツアー。今回の公演からは、良い意味で予測不可能な部分があることこそ、INIを応援する楽しみの1つだと改めて感じた。「時間がたっても、今ここに来てくださった皆さんに会えるようなグループになっていきたい」と高塚大夢が語ったように、またすぐに、さらに成長したINIに会えることに期待したい。

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「[INI BEHIND]1年間の未公開ビハインド」

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於ありさ(ライター)

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