『ハリポタ』スタジオツアー“普段入れない”ダンブルドアの校長室に潜入! 緊急来日したピエール・ボハナが裏側語る

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2024年1月26日 07:30
『ハリポタ』スタジオツアー“普段入れない”ダンブルドアの校長室に潜入! 緊急来日したピエール・ボハナが裏側語る
ダンブルドアの校長室のセットに立つピエール・ボハナ  クランクイン!

 映画『ハリー・ポッター』シリーズの小道具制作ヘッドを務めるピエール・ボハナが緊急来日した。ボハナはハリー・ポッターたちの杖や炎のゴブレットなど、作品に登場する小道具を手掛けたチームをまとめてきた人物。そんなボハナに、今回クランクイン!トレンドは、東京・練馬にある「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)」まで会いに行ってきた。普段立ち入れないアルバス・ダンブルドアの校長室のセットを案内してもらいながら、『ハリー・ポッター』シリーズ制作の裏側や今夜『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)で放送される『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の思い出などを聞いた。


■小道具チームの仕事って?

 「スタジオツアー東京」を訪れたことがある人ならご存知の通り、映画『ハリー・ポッター』シリーズには画面に映らない部分まで多くの人が関わっている。フクロウなどの動物を世話する動物部門があったり、ハリー役のダニエル・ラドクリフら子役たちに勉強を教えるスタッフがいたり…。映画だけでは分からない裏側を本施設では垣間見ることができる。

 ボハナが所属するのは、小道具チーム。撮影のために既製品を集めてくるのはもちろん、『ハリー・ポッター』シリーズの魔法の世界を再現すべく、デザインから考え、作り、セットに装飾する…という一連の流れもボハナたちの役割になる。杖やホウキなど人気のあるアイテムのみならず、ダイアゴン横丁にあるいたずら専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」の奥にある小物のほか、セットにある照明器具など非常に多くの仕事を手掛けてきた。「地味なように思われるかも知れないけど、重層的な仕事が必要とされるんだ」とボハナは語る。

■特別に「ダンブルドアの校長室」の中へ!

 より近くでボハナたちの仕事を知るべく、今回は通常は入ることができないダンブルドアの校長室の中へ特別に潜入! 同セットは映画でおなじみのデスクがある場所を中心に、上へ行くと天文台へ、奥へ進むとラウンジにつながっている。

ずらりと並ぶ本の中身は電話帳 ※特別な許可を得て撮影
 「ダンブルドアは天文学が趣味なので、デスクの上など細かいところにまで天文学に関連した小道具が置いてあります。棚の中には天文関連の測量のための機器などが入っていますが、これらも僕たちが手掛けました。また、壁一面にある古い本は当時の電話帳を使っています。もしかしたらページをめくると、電話番号が書いてあるかもしれません(笑)」とボハナは話す。

 また特別に内部に侵入したことで、奥にある薄暗いラウンジ部分にはこだわりの家具が配置され、壁紙まで美しいことが分かる。「ここにある家具は、1840年くらいのヴィクトリア朝初期のフランスの家具がオリジナルで、それをスキャンしたものになります。ゴシック調の雰囲気が気に入ったんです。美術装飾担当のステファニー・マクミランさんのタッチが感じられると思います。とても居心地がいいですよね? ここで昼寝したいくらいです(笑)」

縁に金色の装飾が施されていた書見台 ※特別な許可を得て撮影
 加えてシリーズが進むとセットを改修する手順も出てくる。「2作目まではデスクの書見台の縁に金色の装飾が施されていました。しかしそれが顔に近い場所にあり、撮影中に気になってしまうそうでアルフォンソ・キュアロン監督と相談し、『アズカバンの囚人』からは外しました」。シリーズが進むと新たな小道具を生み出すのみならず、既存のものも改修しなければならない。「スタジオツアー東京」に来ると改めて映画が総合芸術であることを実感する。

次ページ:あのシーン実は…ボハナが語る『アズカバンの囚人』の裏話

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