JO1、初の東京ドーム公演で見せた“王者の姿” そして「いつだってここから」新たな夢の始まり感じる圧巻の光景【ライブレポ】
■格好いい→笑いの緩急も天才的
先ほどまでの熱をクールダウンさせるかのように、「Aqua」のイントロがしっとりと流れる。鼓動を心臓に打ち付けるような木全翔也の振りがメンバーへと伝わりダンスパフォーマンスへ。「ICY」では、涙をこぼすような振付がドキっとするほど美しい。気品あふれるパフォーマンスはこれまでJO1が磨き上げてきた武器の一つだ。
MCでは「東京ドームでけぇな!」「JAMの声もでけぇな!」とうれしそうに叫ぶ河野純喜。「顔面は豆粒 がたいは大粒」と自己紹介した鶴房汐恩は、昨日から“王子様”にキャラ変したと宣言。「大好きですよ?」「恥ずかしいですね…」とささやき会場を沸かせていたものの、次第に本来のキャラが現れてしまい、最後は「11人とスタッフ全員で暴れていきましょう!」と叫び、さらなる熱と笑いを生み出していた。
さらに、大平祥生はにこっと笑顔を浮かべると「キラーン」と効果音が付くキュートな仕込みを用意。それに変顔担当を自称する豆原が、変顔に効果音を乗せてもらう一幕も。メンバーからかわいいver.を見せてほしいとリクエストされ、かわいい変顔(?)を披露すると「(かわいいとの)ハーフやな」「ハーフやハーフ!」とメロメロにしていた。流石の愛され力。そして全てを肯定するメンバーの姿に会場もほっこりしていた。
ユニットゾーンでは、ホワイトのロングコートにブラックのネクタイとグローブを合わせた川尻、豆原、佐藤の3人が、オールブラックの衣装のバックダンサーとともに歌う「EZPZ」を披露。刀とともに舞ったり、煙草を吸うような仕草を見せたりとカリスマ感がすさまじい。途中、佐藤がメインステージからセンターステージへと駆け抜ける姿はあまりにも早く、後のMCで「(あまりにも早すぎて)追いつくのが大変だった」とメンバーが語っていた。
続いてDJ豆原が東京ドームというフロアを沸かせる。川尻&川西が「TKファイヤー」「REN」と打ちあがる炎とともに会場をあおりまくると、白岩&金城碧海は「俺たちはもう止まらない Push On」と美しくも力強い姿を見せ、最後は鶴房が「宇宙人登場」と自身の世界へと誘う。さらに6人でEDMサウンドが鳴り響く「Eyes On Me」を披露すると、もはや東京ドームはクラブ会場と化していた。
さらに、ギター河野&與那城奨、ドラム佐藤、ベース木全、キーボード大平の編成で、バンドver.の「Mad In Love」を披露。先ほどの6人が会場をクラブ化したのに対し、こちらの6人は学祭のバンドを見ているかのようで、甘酸っぱい気持ちを思い出した。東京ドームはとてつもなく広く大きいはずなのに、不思議と目の前で、自分に向けて歌ってくれているかのよう…まさに青春のようなひと時だった。
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