『恋あた』第7話に「もう最終回でいい」の声 樹木が下した“驚きの決断”を振り返る
■贈り物で揺れる樹木
「なにこれ、めっちゃ美味しそう!」。飾らないトーンで、100点の反応で返してくれる樹木に新谷はご満悦。すぐに食べずに、デコレーションまで丁寧に眺めるのがスイーツ好きで、開発者でもある樹木らしい。もちろん結果は「うまい!」。第1話でも浅羽の「うまい」が絶望していた樹木を救ったが、本ドラマではときに、「うまい」が「愛してる」以上の価値を持つ。
スーちゃん(古川琴音)に相談する樹木 (C)TBS
そんな幸せムードに乗せて、新谷は真情を吐露する。水族館デートで「いつか特別になりたい」と樹木に伝えた新谷。しかし、その“いつか”は待っていても来ないと気づいたという。「付き合ってほしい、俺と。樹木ちゃんのクリスマスまでの期間を俺にください」。樹木はその場で返事を伝えなかった。
樹木&浅羽 (C)TBS
スノードームをくれた浅羽、手作りのスイーツをくれた新谷。二人への想いで樹木は揺れる。体と体が触れ合うと、沸騰しそうなほど緊張を感じさせる浅羽に対し、新谷はいつもそばにいてくれて、自然体で接することができる。悩みに悩んだ末、彼女はいよいよ、この恋に決断を下した。
■幸せで残酷な演出
コンビニカーでコーヒーを売る樹木 (C)TBS
その決断は、あまりにも幸せで、そしてあまりにも残酷な方法で演出される。軽井沢周辺で大規模な停電が発生し、コンビニカーを走らせ、商品を届けにいった樹木と浅羽。そのニュースを聞いて、里保と新谷も避難所にかけつけた。
作業中、樹木と浅羽は二人きりに。浅羽は温かいコーヒーを樹木に持ってきた。「手、冷たい」。浅羽は、コーヒーを渡す際、樹木の手を両手でギュッと包み込んだ。突然のことに、樹木も言葉が出ない。「よく頑張っ…」。浅羽が褒めようとしたとき、樹木はその言葉をかき消し、スノードームを浅羽に返す。捨てられないから、失礼なこととわかっていても、返したいという樹木。しかし、浅羽は眉間にシワを寄せ、その気持ちを理解できない様子だった。本当の理由は明かされぬまま、電気は復旧し、樹木は逃げるようにコンビニカーへ。寒空の下には、スノードームを持って立ち尽くす浅羽と、遠くからその様子を見つめる里保の姿だけが残った。
いつも樹木の隣にいる新谷 (C)TBS
そして、樹木は新谷の元へ。「樹木ちゃん、よく頑張ったね」。いつも浅羽に先を越される新谷が、浅羽が伝えられなかった言葉を樹木に届ける。落ち込んでるとき、悔しかったとき、嬉しかったとき、隣にいたのは、いつも新谷だ。作業で手の先まで冷えた樹木が求めたのは、“ほっとする”新谷の手。交際をお願いし、樹木は手を差し出した。新谷は手どころじゃ済まず、樹木を抱きしめ、まるごと包み込む。
■樹木はまだ浅羽を…?
この幸せな結末に、「もう最終回でいい。」、「このシーンが最終回ならいいのに」と、当て馬とも呼ばれた新谷の恋愛成就を祝福すると同時に、今後の展開を案ずる声が、Twitterではあがっていた。
軽井沢から帰る前、新谷は浅羽に樹木と付き合うことになったと打ち明ける。しかし、浅羽は、10秒ほど言葉を発さなかった。自分の中の樹木の存在の大きさに、ようやく気づいたのだろうか。そのときの表情は、代表取締役を退いた際の諦めの表情にも似ていた。「気がついたら、いつもその人のことを考えてたり、目で追っちゃってたり、笑顔にキュンとしたり! 恋の始まりってそうじゃない?」。第7話中盤ででてきたスーちゃんの言葉を最も欲していたのは、きっとあのときの浅羽に違いない。
浅羽と話す時の樹木 (C)TBS
なにはともあれ、四角関係は終結…とはいかないのが、恋愛ドラマのお約束。第8話の予告編では、まだ浅羽への未練を持ったままのような樹木の姿が映し出される。さらに公式サイトには、<樹木はスイーツの開発担当から外されてしまう>と驚きの一文も。この先も、恋も仕事も波乱の予感。しかし、本当の最終回のタイムリミットも、着々と迫っている。