しんどい梅雨の時期にオススメ! “雨のシーン”が素敵な韓国ドラマ3選
雨の日、窓の外をみて「雨か…」とため息をついてしまうことが多いのではないでしょうか。それは、外出が億劫(おっくう)になったり、お気に入りの靴の汚れが気になったりと嫌な方向に気持ちが持っていかれてしまうから。でも、雨だから生まれた物語もあるはず。そんな“雨の日”が、“忘れられない特別な日”に変わる瞬間に出会える韓国ドラマで、ちょっとだけを雨を特別に感じてみませんか。(文=ヨシン)
【写真】“雨のシーン”が素敵な韓国ドラマ一覧
■雨が降るのは誰かの気持ち
『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』 発売元:コンテンツセブン 販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
雨が降る理由を「私が憂鬱なせいだ」と教えてくれたのは『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』のキム・シン(コン・ユ)でした。『トッケビ』は、高麗時代の英雄だったキム・シン(コン・ユ)が“不滅の命”を背負い、900年以上生きる“トッケビ”となってしまう物語。ある日、シンを解放できる唯一の相手“トッケビの花嫁”である高校生のチ・ウンタク(キム・ゴウン)と出会い、ウンタクがシンにとって気になる存在になっていくというファンタジー・ラブロマンスです。
『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』 発売元:コンテンツセブン 販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
ウンタクは、早くに母親を亡くし意地悪な叔母に育てられますが、住んでいた家は引き払われ、学校では喫煙の疑いをかけられてしまい、帰る場所も居場所もなくドン底へ。何かあると訪れる防波堤で、一人泣く度に雨が降るウンタクの人生に、シンは傘を持って現れ、冒頭の言葉をかけます。まるで、「ウンタクが不幸だから雨が降るわけではないよ」とそっとなぐさめるかのように。
シンがウンタクの顔をみると不思議と止む雨は、ウンタクに会いたくて仕方なかったシンの気持ちが晴れたかのよう。しかし、韓国を離れることにしていたシンが「明日、ここを発つ」とウンタクに伝えると、再び雨が降り出します。雨が止んでもシンが傘をさしたままだったのは、ウンタクと会えなくなる憂鬱な気持ちが雨になることがわかったいたから。雨に乗せたシンの気持ちが、沈んだ空気を温かな空間に変え、雨によって美しい時間となった本シーンに心を潤わされます。
『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』 発売元:コンテンツセブン 販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
この“憂鬱な雨”が後に違う形でウンタクに降り注ぎますが、雨がなければシンとウンタクは、つながっていられなかったかもしれません。展開が進むにつれ、“雨”の形が変わる二人の運命を最後まで見届けてみては。
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