『かのきれ』支えた“Sexy Zone主題歌”のすごさ スタッフの愛を感じる演出にも注目
■宗介の思いにリンクする歌詞
「ドラマと楽曲がマッチしている」との声も多く見受けられた同曲。その作詞・作曲を手掛けたのは、ミュージシャンの秦基博だ。
秦は、楽曲提供を発表した際に「ハイドレンジア=西洋アジサイ。雨の中、季節を越えて懸命に咲く花のような『君』と、それを見つめる『僕』の想いを歌にしました」とコメント。
「幻滅させたくない」と正体を隠す“雨の時期”を乗り越えた愛(小芝)と、そんな愛を思い続ける宗介にリンクするのも納得だ。
また、<何が出来ると言うのだろう><差し出せる傘もない僕と>といったような少し弱気な歌詞が、2番サビ、フィナーレの大サビにかけて<君とともに/続きを/綴りたいんだ>と力強くなっていく変化は、幼少期は愛に守られる側だった宗介が、今は愛を「幸せにしたい」と頼もしく成長した姿と重なるように感じる。
もちろん、これだけではない。
大切な初恋、桐山梨沙(佐久間由衣)が演じていた現在の愛と再会しても過去にすがってしまっていたこと、愛の正体を確信し思いを伝えるまで、そういった宗介の心情の変化と重ねながら、今一度、歌詞を見つつ本作を楽しむのもおすすめだ。
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