『アダムス・ファミリー』ウェンズデー役でブレイク! クリスティーナ・リッチの現在
世にも奇妙でブキミな一家、アダムス一家の騒動を描く『アダムス・ファミリー』(1991)で娘のウェンズデーを演じ、大ブレイクしたクリスティーナ・リッチ。当時10歳だったクリスティーナは、現在42歳。子役としてデビューした彼女だが、今年のエミー賞にノミネートされるなど、今でも映画にドラマに大活躍中だ。そんなクリスティーナの現在までをご紹介しよう。
【写真】ナチュラルな素顔もとってもかわいい! 子役時代のクリスティーナ・リッチ
『アダムス・ファミリー』は、雑誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載された人気一コマ漫画を元に映画化したもので、それ以前から現在に至るまで、テレビドラマやアニメなど、幾度となく映像化されている。にも関わらず、アダムス・ファミリーのウェンズデーと言えば、まずクリスティーナのおさげ姿を思い浮かべる人は少なくないだろう。
クリスティーナは1980年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。学校の劇に出演していたところをスカウトされ、TVコマーシャルに出演したのち、9歳の時に『恋する人魚たち』(1990)で映画デビュー。シェールとウィノナ・ライダーを前に、初めての映画とは思えない堂々たる演技を見せた。そしてこの翌年に早くも『アダムス・ファミリー』で大ブレイク。続編の『アダムス・ファミリー2』(1993)や、『キャスパー』、『Dearフレンズ』(ともに1995)等に出演し、ティーンのアイコンとして名を馳せた。
ハイティーンになると子役を脱し、大人の女性を演じるように。1998年には17歳でヴィンセント・ギャロの『バッファロー'66』に出演し、セクシーな役柄を演じて世界に衝撃を与えた。その後もジョニー・デップ主演の『ラスベガスをやっつけろ』(1998)や『スリーピー・ホロウ』(1999)、人気ドラマ『アリー my Love』に出演するなど、途切れることなく映画やテレビドラマに出演。何度も共演しているジョニーとは、『恋する人魚たち』の撮影中、当時ウィノナの恋人だった彼に、同性愛の定義を教えてもらったというエピソードも告白している。長く活躍しているクリスティーナならではの思い出だ。
近年は、ドラマ『PAN AM/パンナム』やAmazonのオリジナルドラマ『ゼルダ~すべての始まり』など、ドラマに主演する機会に恵まれ、映画では『マトリックス レザレクションズ』(2021)に出演。そして今年、米Showtimeのドラマ『イエロージャケッツ』で、テレビ界のアカデミー賞として知られるエミー賞にノミネートされた。さらにこの後配信される「アダムス・ファミリー」のウェンズデーを主人公にしたドラマ『ウェンズデー』にも、謎の役柄で出演することが分かっており、40代になってますますその存在感を見せつけている。
プライベートでは、『PAN AM/パンナム』で知り合った撮影スタッフのジェームズ・ヒアーデゲンと、2013年に結婚。翌年男の子が生まれたものの、2020年に離婚している。婚姻中は、ジェームズから肉体的・精神的に暴力があったとし、緊急保護命令が承認された。ジェームズとは離婚後も揉め、翌年4月にクリスティーナが息子の単独親権を獲得するも、今年1月には、ジェームズがクリスティーナに扶養料と養育費の支払いを求め、裁判所に訴えを起こしている。
しかしご安心を! 1度目の結婚で苦労したクリスティーナは、2021年10月にヘアスタイリストのマーク・ハンプトンと再婚。同年12月に、クレオちゃんこと娘のクレオパトラが誕生し、私生活も充実。今年8月のインタビューでは、「鬱陶しいし、甘ったるいし、バカみたいだけど、健全な意味で本当に恋に落ちたのは、今回結婚した彼が初めてよ」「これを愛と呼ぶのかは分からないけど、自分のためにならない関係は愛と呼べないと思う」と語っているので、彼女が今、幸せなのは間違いなさそうだ。(文・寺井多恵)