大成功収めた『アダムス・ファミリー』、実は初監督作 抜擢された監督の配慮と覚悟が深い
金曜ロードショーの視聴者リクエスト枠で久々の地上波放送となる名作ホラーコメディ『アダムス・ファミリー』(1991)。昨年、製作30周年を迎えた本作の監督は、『メン・イン・ブラック』シリーズを手掛けた娯楽派バリー・ソネンフェルドだが、実はこれが監督デビュー作。それまではカメラマンとしてキャリアを積み、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』(1984)や『ミラーズ・クロッシング』(1990)、ロブ・ライナー監督の『恋人たちの予感』(1989)などで高い評価を受けてきた。本作が名作となった背景には、突如監督に抜擢されたソネンフェルドの、思慮深い配慮と並々ならぬ覚悟があった。

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