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『鎌倉殿の13人』柿澤勇人演じる源実朝を深掘り 脱“お飾り”! 応援したくなる「優秀な将軍」の雄姿

ドラマ

■忠臣との別れ…そして運命が動く、45回「八幡宮の階段」


『鎌倉殿の13人』場面写真(C)NHK
 一方、心より信頼していた和田が、謀反の疑いをかけられ非情な死を遂げると、実朝の心は一転。御家人たちの神輿ではなく、自分の手で安寧の世を作ろうと強く決意する。小栗旬演じる北条義時の意に反し、京都の後鳥羽上皇を頼りにするなど、独自の行動をとり始める実朝。ある意味でここから、実朝の悲劇の結末は始まっていってしまうのだが、渡宋を志し、船の建造を命じるなど“お飾りではない鎌倉殿”として能動的に政治に関わる姿は、応援したくなるような清廉さだった。柿澤の意識した「優秀な将軍」が垣間見えるシーンが随所に見られた。

 そんななか、先週放送の第44回「審判の日」では、兄である源頼家(金子大地)が死んだ理由を知り、義時や政子(小池栄子)への憤り、頼家の子・公暁(寛一郎)への申し訳なさなど、さらに実朝の気持ちは揺れていく。公暁と対峙(たいじ)するシーンでは、厳しい環境で育った公暁に対して「お前の気持ちは痛いほど分かる」と涙を流す。ある意味で、公暁に対して最も言ってはいけない言葉なのだが、なんの含みもなく言ってしまうところに、実朝の清らかさが垣間見える場面だった。

 劇中、自分の弱さも見せ、成長も見せた実朝。そんな実朝も、第45回「八幡宮の階段」で、和田の導きで出会った謎の歩き巫女(大竹しのぶ)の予言に吸い込まれるように雪の鶴岡八幡宮の拝賀式に参加する。三谷が伝えたかった実朝像を、見事なまでに体現した柿澤実朝の勇姿を目に焼き付けたい。(文・磯部正和)

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』はNHK総合にて毎週20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送。

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