クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

『エルピス』大スクープが引き起こしたいくつもの「別れ」 “斎藤”鈴木亮平が向かう先は?

エンタメ

■ “斎藤”鈴木亮平の言葉に欺まんは感じられず…

 浅川は私たちが生きてきた現実のニュースを読み上げていく。改正入管法案の施行、元号が令和に、コメディ俳優・ゼレンスキーのウクライナ大統領選当選などなど。時間が消費されていく。松本良夫に関するスクープも、流れていってしまった。もう飲み込みたくないものは飲み込めないと言い切った浅川が、忙殺されていく。「自分が追わなければならないと分かっているのに」。報道部に抱え込むことが、浅川を抑え込む、もっとも適した方法だったのである。そして仮にこの事件が現実だったとき、どれだけの時間、私たちの頭に残っているだろうか。

 だが、バージョンアップした岸本はいまだひとり、八飛市で事件を追っていた。以前浅川が遭遇した怪しい男(永山瑛太)は、地元を牛耳る本城建託社長の息子であり、その建設会社が大門とつながっていた。岸本から送られた写メから、浅川も大門が八飛市の出身だと気づく。岸本や浅川の通ってきた道を経験している人物だと感じさせる村井も、このまま沈んでいくとも思えない。

 さらに、大洋テレビに辞表を提出した斎藤だが「大門先生のところへ行くのか」と問われた際、はっきりうなずいてはいない。浅川に対し「近い将来、君は俺を憎むことになるだろう。それでもそういう君をこそ、俺は好きだった。それはきっとこれからも変わらない」と伝えた斎藤の言葉に欺まんは感じられず、彼の見すえる先もまだ図り切れない。浅川たちの転機を描きつつ、流れていく情報への向き合い方など、私たち自身への問いかけを強く打ち出した回でもあった。(文:望月ふみ)

※初出時、本文表記に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る