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『鎌倉殿の13人』小栗旬演じる北条義時 “闇落ち”した小四郎、最後の決断とは

ドラマ

■“闇落ち”していく義時、その最後の決断とは


『鎌倉殿の13人』場面写真(C)NHK
 その後も、第2代将軍・源頼家(金子大地)を追いやり、父・北条時政(坂東彌十郎)の失脚、畠山重忠(中川大志)の乱など、災いの元となるような火種は、罠にはめてまでも排除していく義時。中でも小栗自身がインタビューで、和田義盛(横田栄司)が絶命した和田の乱によって、感情的なものは捨てて、ある意味でドライになってしまったと話していた。

 さらに源実朝暗殺を止めず、死に追いやったあとは「私にはもう敵はいない。これからは好きなようにやらせてもらう」と高らかに宣言するなど、完全なる権力者として君臨する。その姿は、初期の義時とはまるで別人だ。

 一方、非情な行動を取る中でも、どこか、皆から「小四郎」と呼ばれ親しまれていたときの顔も見せる。そこが“ダーク義時”になっても完全に憎み切れないところなのだろう。

 権力の頂点を極めた義時だったが、ついに第47回「ある朝敵、ある演説」では、後鳥羽上皇から「義時追討」の命が下る。ここで義時は真っ向から戦うのではなく、狙いは自身の首であることを悟り、自ら京都へ赴き、命を差し出すという選択肢を取る。義時の行動にSNS上でも「非情な立ち振る舞いはすべて鎌倉を守るため」「すべてを背負って死のうとしている」「生真面目な男だ」とコメントされていたように、義時の苦渋の決断に理解を示す反応も多くみられた。

 そんな死を決意した義時の行動に待ったをかけた政子は、鎌倉の坂東武者たちを前に、自分たちの正当性を説き、朝敵となっても京と戦う決意を見せる。政子の演説、それに応じる御家人たち、そして息子・泰時(坂口健太郎)。この時流した義時の涙が非常に印象的だった。

 迎える最終回・第48話のタイトルは「報いの時」。公式HPに掲載された予告編では、これまでの義時の歩みと共に、息子・泰時に「頼んだ」と言葉を残している。「報い」とは善悪いずれについても使う言葉。義時の人生は「報われる」のか、それとも「報いを受ける」のか。義時が選んだ最後の決断から一瞬たりとも目が離せない。(文・磯部正和)

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』はNHK総合にて毎週20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送。

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