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吉岡里帆が30歳、強烈悪女から美しき女郎蜘蛛まで これまで“爪痕”残した役柄たち

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吉岡里帆(2021年撮影)
吉岡里帆(2021年撮影) クランクイン! 写真:松林満美

 今年、芸能生活10周年を迎える女優・吉岡里帆。本日1月15日には30歳の誕生日と、年齢の節目も迎える。ディズニープラスで配信がスタートしたばかりのドラマ『ガンニバル』では、主人公の妻で強く明るいキャラクターの中に、不安や脆(もろ)さを内在させる人間くさいキャラクター・阿川有希を好演している。今回は、そんな吉岡がこれまで映画やドラマで体現してきた印象的な役柄の数々を振り返ってみたい。

【写真】今日で30歳 かわいらしさとカッコよさが同居する「吉岡里帆」フォトギャラリー

■ “かわいらしさ”よりも“どこかカッコいい”がハマる女優


2013年撮影 映画『マンゴーと赤い車椅子』製作発表に登場した吉岡里帆
 2023年で芸能生活10年という節目を迎える吉岡だが、最初に強いインパクトを与えたのは、福田雄一監督がメガホンをとった映画『明烏』(2015年)で演じたヒロイン・明子。本作には福田組常連のムロツヨシや佐藤二朗はもちろん、菅田将暉、城田優、若葉竜也、新井浩文ら個性的な俳優たちが多数出演し、怪演といえる芝居を見せているが、そんな中でもホストクラブで無銭飲食をしてしまった女性・山本明子を演じた吉岡のキレキレの演技には度肝を抜かれた。

 その後、2015年下半期に放送された連続テレビ小説『あさが来た』で、波瑠演じる主人公・あさの娘・千代(小芝風花)が通う女学校の寮で同室となる女学生・田村宜を演じた吉岡は、寡黙で不愛想、丸眼鏡というインパクトあるキャラクターを、どこか憎めない愛らしさいっぱいに演じ、大いに知名度を上げた。

 さらに吉岡は翌2017年、「傑作」と呼び名の高い坂元裕二脚本の連続ドラマ『カルテット』(TBS系)でドラマファンにその名を知らしめる。松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生という名優たちが演じるカルテットを引っかき回す、“笑顔でも目が笑っていない女性”・来杉有朱だ。出演シーンは少なかったものの、数々の名言、演技で強烈なインパクトを残し、一部視聴者をイラっとさせたキャラクターは圧巻。特に最終回で言い放った「人生、チョロかった」という言葉は“悪女”も一周回って愛すべき存在に見えるぐらいだった。

 『明烏』、『あさが来た』、『カルテット』。この3作はどれもデフォルメされたようなキャラクターだったが、吉岡はファンタジーにならない絶妙なさじ加減で演じ、演技力の高さを見せた。フェミニンなイメージがある吉岡だが“かわいらしさ”よりも、“どこかカッコいい”がハマる女優という印象を持った。

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■ “ギリギリまで追い込まれる役柄”で魅せる「カッコよさ」

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