〈高橋ヨシキの最狂映画列伝〉Vol.4 映画史上最大の問題作『食人族』はなぜ生まれたか、その潮流を辿る
アートディレクター・映画ライターの高橋ヨシキによる連載〈高橋ヨシキの最狂映画列伝〉。第4回は、次々映し出される残酷描写とそのリアリティが世界に衝撃を与え、各国で上映禁止となるなど、現在もその内容が物議を醸し続ける問題作『食人族』(1980)を取り上げる。1983年に日本で初めて公開された際は意外にも大ヒットを記録した本作だが、その熱狂は突発的な出来事ではなく、振り返ればこうした作品の潮流は古くから存在していたことがわかる。映画史上最も野蛮なエンタメ作『食人族』が生まれるまでを辿る。

(C)F.D.Cinematografica S.r.l.1980