『君たちはどう生きるか』公開1週間で集まった“声”「ずっと何を観てたのか?」「圧巻」「ババアの集大成」
ジブリ作品には、『風の谷のナウシカ』の大ババ様や『千と千尋の神隠し』の湯婆婆、『ハウルの動く城』の荒地の魔女といった、魅力的な“おばあちゃんキャラ”がたくさん登場する。SNSで「今回は特にすごいというか『ババアの集大成』みたいになってた」という声が上がったように、今回も、というか、今まで以上に“おばあちゃん”をたくさん見ることができる。
この“おばあちゃん”はほんの一例で、実は本作には、これまでのジブリ作品のエッセンスのようなものがふんだんに入っている。ジブリ映画に1本でもお気に入りの作品があるなら、「あっ」となるシーンが見つかるだろう。
「圧巻だった、その一言に尽きる。宮崎駿の思いをどのように解釈し受け継いでいくのか、それだけが大事だと思う。美しい終幕、、、この映画の余韻と、映画館で観れた幸せを噛みしめる」「宮崎駿作品と人生歩んできた人ほど『君たちはどう生きるか』と刺さるのでは」などと、これまでジブリを愛してきた観客にとって本作は“集大成”であり“未来”を感じさせた。
作中に登場するたくさんのモチーフや、その幕引きについて、公開から1週間で多くの考察も広がっている。まだ『君たちはどう生きるか』の“正解”のようなものは誰にも分かっていない。『君たちはどう生きるか』旋風が今後どうなっていくのか、数年後に振り返ったときにどのような作品になっているのか、それもまだ分からない。今はとにかく、SNSに書き込まれたこんな声に尽きるだろう。
「80超えたジジィの作る映画とは思えないくらいワクワクした」
映画『君たちはどう生きるか』は公開中。(文:小島萌寧)
※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記。