ラブコメ時代劇『花令嬢の華麗なる計画』 中国時代劇の“ヒロインあるある”からモン・ズーイー演じる“最強令嬢”の魅力に迫る
『花令嬢の華麗なる計画』は、中国時代劇の中でも人気が高まっているジャンル“ラブコメ時代劇”のヒット作。史実にこだわらない架空の設定で繰り広げられるコメディタッチの宮廷ラブストーリーの主人公となるのは、現代女性も共感できる生き生きとしたヒロイン、花琉璃(かりゅうり)だ。これを演じるモン・ズーイーは『陳情令』『燕雲台‐The Legend of Empress‐』『双嬌伝(そうきょうでん)~運命の姉妹と2人の皇子~』『江湖英雄伝~HEROES~』といったドラマでは静かで落ち着いたキャラを演じてきたが、素顔は花琉璃のように明るくお茶目なタイプなのだとか。まさにモン・ズーイーの本領発揮となった花琉璃というキャラクターを、6つの“中国時代劇ヒロインあるある”ポイントから解説していきたい。
【写真】アクションからコメディまで! か弱いふりした最強令嬢を好演したモン・ズーイー
【1】お嬢様でも武術ができる最強ヒロイン
最強令嬢・花琉璃(かりゅうり)役のモン・ズーイー (C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
『夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~』『黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~』のように中国時代劇には武術ができるヒロインが続々と登場。『花令嬢の華麗なる計画』の花琉璃も辺境を守る将軍家の娘だけに武芸が得意なお嬢様だ。しかも、普段は風が吹いただけで倒れてしまうか弱い女性のふりをしているのに、いざとなったら見事な剣さばきでカッコよく敵をやっつけてしまうのが痛快! さらに、自分の住まいに刺客を捕らえるトラップを仕掛けたりする軍師のような賢さがあることにも感心させられる。
【2】縁談が二転三転する結婚狂想曲
『恋心は玉の如き』のようにヒロインが、家の事情で結婚した夫と少しずつ距離を縮め恋に落ちるのはよくある設定だが、『宮廷衛士の花嫁』のようにヒロインの縁談が二転三転していくケースも。この場合、ヒロインがいったい誰と結婚することになるのかと好奇心をそそられながらも大いにハラハラさせられることになる。『花令嬢の華麗なる計画』も、花琉璃の恋のお相手は皇太子・姫元溯(きげんそ)なのに、彼女の婿候補として皇太子の兄が浮上。さらに、花琉璃に恋する敵国の皇子も現れて、ストーリーは先の読めない展開に…!?
【3】いつでも一緒の侍女と本音トーク
『三番目の花婿~Choice Husband~』のように中国時代劇ヒロインのお嬢様の隣には、親しくしている侍女が控えているのがお約束。『花令嬢の華麗なる計画』の花琉璃も侍女・鳶尾(えんび)とは仲良しで、周囲には本性を隠しているのに彼女の前ではのびのびと赤裸々な本音トークを繰り広げる。また、鳶尾の方も花琉璃に似た元気娘で、ご主人様に遠慮なくツッコミを入れたかと思えば恋のサポートもすることに。そんな微笑ましい女子コンビのシーンにほっこりできること間違いなしだ。
【4】情報収集のために妓楼に潜入
『策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~』のように策略に長けた中国時代劇ヒロインが情報収集するために潜入する場所といえば、雑多な人々が集まる妓楼。ただし『花令嬢の華麗なる計画』には男性を楽しませる妓女がいる店ではなく、『花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~』のように女性を楽しませるイケメン楽師たちがいる金玲苑が登場する。ヒロインがここで仮面を着けた皇太子・姫元溯に出くわし、彼と気づかずに情報収集を始めるシーンには笑ってしまうはず!
【5】商売上手でお店を開いて大儲け
『夢華録(むかろく)』のように中国時代劇ヒロインは商売上手なキャラが多いのも特徴。『花令嬢の華麗なる計画』の花琉璃もあるミッションのためお店を開くことになるが、視聴者をあっと驚かせる商売センスを発揮。数量限定販売で商品の価値をアップ、さらに商品パッケージに隠されている漢字を4つ集めて四字熟語ができたら景品がもらえるキャンペーンを行うなど、先見の明がありすぎる販促方法でヒット商品を生み出す。そんな商魂たくましい彼女に思わず拍手を送りたくなる。
【6】女子でも役人になって大活躍
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』『国子監は花ざかり~ロマンスは最高学府で~』のように近年の中国時代劇は女子でも役人となって活躍する設定が増えている。『花令嬢の華麗なる計画』の花琉璃も途中から男性に混じって官服を着て、外交を担当する官職で手腕を発揮することに。こうした描写はもちろん史実に即さない部分も多いが、現代的な視点で物語が広がっていくのが面白いところ。男性に負けない見識と度胸で困難にも堂々と立ち向かっていく花琉璃に注目だ。
『花令嬢の華麗なる計画』DVDは、10月6日(金)リリース。U‐NEXTで独占先行配信中。