「秋ドラマ」“期待度ランキング”上位3作品、第1話は実際どうだった? 徹底レビュー
注目作品が目白押しの秋ドラマがスタートし、そろそろ第1話も出そろったところだ。連続ドラマの数が画期的に増えた昨今、どのドラマを観るべきか決めかねている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、クランクイン!が事前に実施した「秋ドラマ」期待度ランキングTOP10の中から、読者が選ぶ“期待度が高いドラマ”トップ3に輝いた作品の第1話を徹底レビューする。
【写真】2話以降も見続けたい「秋ドラマ」ランキング 10位~1位に輝いた作品
■期待度第3位『フェルマーの料理』 高橋文哉と志尊淳の料理シーンが最高に熱い
ドラマ『フェルマーの料理』主演の(左から)高橋文哉、志尊淳
挫折を経験した天才数学少年・北田岳(高橋文哉)と、謎に包まれた料理界のカリスマ・朝倉海(志尊淳)が数学的思考で料理という難題に立ち向かう『フェルマーの料理』(TBS系/毎週金曜22時)。『最愛』(TBS系)、『君の花になる』(TBS系)などで活躍した高橋文哉と、連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)で注目を集めたばかりの志尊淳がW主演を務める。
『最愛』以降、一気に知名度を高めた高橋と、朝ドラ出演を果たしたばかりの志尊がW主演というキャストの話題性に加え、「月刊少年マガジン」(講談社)で現在も不定期連載中の同名コミックスが原作であることもランキング3位という好発進の理由だろう。SNSでも「高橋文哉×志尊淳が、あまりにも眼福」、「志尊淳と高橋文哉の料理シーンが素敵すぎ」などキャストに期待する声や、原作ファンからの期待の声が多く上がっている。
第1話の時点で注目したいのは、やはりW主演の1人である高橋の料理の腕前だ。高橋は調理師免許を持っており、学生時代に料理を学んできたバックグラウンドがある。天才的な数学の才能を料理に活かすというドラマティックなあらすじの中で、鮮やかな手技がドラマを後押ししてくれそうだ。またドラマ冒頭では2024年の闇落ちしたかのような岳の姿が映し出されていたが、あの無邪気な少年にいったい何が起きたのかも気になるところ。
■期待度第2位『うちの弁護士は手がかかる』 ムロ×平手の個性のぶつかり合いが凄まじい!
ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』主演のムロツヨシ
「秋ドラマ」期待度ランキングで堂々の2位となったのは、54年ぶりに復活したフジテレビ金曜9時枠の連続ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系/毎週金曜21時)だ。本作はムロツヨシ演じる敏腕マネージャー・蔵前勉が、ひょんなことからクビになり、弁護士事務所でパラリーガルとして働くという物語。そこで蔵前は、超エリートだが壊滅的に人間関係が苦手な新人弁護士・天野杏(平手友梨奈)と出会う。杏に振り回されながらもパラリーガルとして奮闘する蔵前の手腕が光る、育成型リーガルエンターテインメントだ。
新人弁護士を支える「縁の下の力持ち」は、バイプレーヤーとして圧倒的な魅力を持つムロにまさにぴったりの役柄だ。加えて、奔放なイメージの強い平手が、ワガママだが才能にあふれる新人弁護士を演じるというのも期待を裏切らない。「秋ドラマ」期待度ランキング2位という結果も、こうしたキャスティングの魅力が後押ししたのだろう。SNSではこの組み合わせについて「ムロさんと平手さんは最強バディの予感」、「ムロさんが平手ちゃんに振り回されながらも、しっかり支える感じがいいなあ」などの意見が寄せられている。
初回から強い個性を放つムロ×平手の存在感が凄まじい。2人の掛け合いや、芝居の応戦だけでもかなりの見応えがある。第1話では、蔵前の強みやパラリーガルになった経緯が強調して描かれていたが、第2話以降は杏の過去も明らかになる模様。ここからいよいよ2人がバディとして頭角を現していくことが期待される。