櫻坂46・四期生、“悔し涙”の合宿を経て初ステージへ ドキュメンタリーから見えたグループの希望
INFINITYの主宰・TAKAHIRO氏は、前身の欅坂46からグループのパフォーマンスを支えてきた振付師だ。櫻坂46のファンからも“TAKAHIRO先生”と慕われるほど、グループにとって欠かせない存在である。
合宿中、TAKAHIRO氏は1人1人の四期生と目を合わせながら向き合った。実際のパフォーマンスを受けて、松本和子には「そんなに器用ではなさそう。なんだけど、心を感じる素直さというのかな。心のやわらかさというのが、すごいあった」と寄り添う。
さらに、「そんなに人付き合い得意なわけじゃないんだろ?」と問いかけてうなずく山田桃実には「ステージの上だったら、きっと、自分を解放できる人なんだよ」と語りかけるなど、メンバーの内面に迫りながら長所を見出すTAKAHIRO氏の言葉は優しく、温かい。
エールを受けて、東京に戻った四期生は合宿の最終目的である「静寂の暴力」のフルサイズバージョンを9人で披露するために、新たなレッスンに取り組む。
チームをまとめる“ダンスリーダー的存在”を担うのはメンバーの話し合いで決まった勝又春と、勝又が「2人でしませんか?」と持ちかけた浅井恋乃未だ。
9人で力を合わせるため、合宿でTAKAHIRO氏に「私たちは何を見せたいかというのを決めてほしい。ひとつの言葉で」と熱く促され、全員で決めた四期生のモットー「団結」「圧倒」「咲き続ける」の思いを胸に。くじ引きで選ばれたセンターの佐藤愛桜を中心とした9人で「静寂の暴力」のパフォーマンスを完成させた姿は、グループの未来を明るく照らした。
加入から約2ヵ月で、時計の針は動き出したばかり。初の四期生曲「死んだふり」で晴れやかな歌声を響かせる9人は、櫻坂46の希望だ。まもなく開催される「First Showcase」もステップに、成長を遂げていく光景を期待してやまない。(文:カネコシュウヘイ)