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公開から28年 “生きろ。”――再発見される『もののけ姫』の価値

映画

■公開から28年を経て


『もののけ姫』(1997) (C)1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND
 「子どもには難しいと言われたが、むしろ子どもが一番よく分かってくれるはずだ」と宮崎監督は言う。監督自身も含めた大人が説明できない現実の不安を、同じ問題を抱えて同じ時代を生きる実感として子どもたちに提示する。伝達ではなく表現を。メッセージではなく感覚の共有を。宮崎駿がスタジオジブリの全勢力を賭けて生み出した『もののけ姫』は、晴れない社会不安のなかで、それでも生きる力強さを問う作品だった。

 本当の意味で優れた作品は、時代が移り、価値観や社会の情勢が変化しても、観客の側が新たな主題や意味を作品のなかに見出す。公開から28年、『もののけ姫』は頭で理解しきれなかった宮崎駿監督の心を、肌で感じ取れる作品として、世代を超えて新たな命を吹き込み続ける。(文・山崎圭司)

引用:『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(2001年、DVD、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)

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