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趣里が35歳に! “最初の夢”挫折から、悲願の朝ドラヒロインを射止めるまでの軌跡を追う

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■バレエが朝ドラに活きた! 4度目の挑戦でつかんだヒロイン

 派手さはないものの、作品のなかで重要な役割を担い、彩りを添えてきた趣里が、4度目の挑戦にして主役の座を射止めたのが『ブギウギ』。前述の通り、制作統括は、趣里のクラシックバレエで鍛えられたしなやかな動きに裏付けされる踊りや、歌唱力を評価。「艶やかかつ華やか」と表現した。


 この言葉通り、『ブギウギ』のスズ子は、苦境に陥りながらも、常に明るく無邪気に、音楽と舞台を愛し笑顔で乗り切り、元気の源のような存在として駆け抜けた。東京出身でありながら、テンポの良い関西弁を操り、突っ込まれたり、突っ込んだりするポップな姿は、多くの反響を呼んだ。本作で、コメディエンヌとしてのポテンシャルの高さも見せつけ、脚本を担当した足立紳も「猫のようにクルクル変わる豊かな表情」を特徴にあげ、書き手の想像力を掻き立てるような演技を絶賛していた。

 『ブギウギ』放送中に公開された塚本晋也監督が手掛けた映画『ほかげ』では、『ブギウギ』と同じ戦後を舞台にしながらも、闇市で“絶望”を体現する女性を渾身の芝居で表現。その存在感は、唯一無二で、映画女優としても圧倒的な表現力を見せていた。

 連続テレビ小説後は、映画、ドラマと主演作が続いているが、どんなアクが強い役でも、作品からはみ出すことのない確かな演技力は、主演だけではなく、あらゆる立ち位置のキャラクターでも演じられる強みがある。結婚、出産という新たなステージを迎え、さらに役柄の幅も増えていくであろう趣里の今後が楽しみでならない。(文:磯部正和)

引用:「趣里」インスタグラム(@shuri.and.mg.official)

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