乃木坂46久保史緒里、ラストステージへ 歌・演技・ラジオ…駆け抜けた9年間
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歌の力でグループに華を添えながら、個人活動では演技の才能を開花させた。2021年4月期の連続ドラマ初主演作『クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術』(カンテレ、BSフジ)を皮切りに、2023年には『どうする家康』の岡田准一演じる信長の娘・五徳役で、現役メンバーとして初の“NHK大河ドラマデビュー”を達成。
2022年11月公開の『左様なら今晩は』は映画初出演作にして初主演作となり、2021年上演の舞台『夜は短し歩けよ乙女』ではヒロイン・黒髪の乙女役を務めるなど、女優としての挑戦を続けた。
その一方では、ラジオスターとしての地位も確立。2022年2月、卒業した2期生の新内眞衣からメインパーソナリティの座を受け継いだ『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週水曜25時)では、故郷の宮城にも思いを巡らせる軽快なトークを繰り広げてきた。
さらに、2023年12月にはニッポン放送の大型特番『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のメインパーソナリティに抜てき。本年1月には、神奈川県・横浜アリーナで自身の名を冠したビッグイベント「久保史緒里の青春文化祭」も実現した。
加入当初は「儚さ」を前面に出したかったとラジオでは語っていたが、その面影は残しつつ、24歳となった今ではあっけらかんと笑い、ときには、メンバーをサバサバと励ますほどに頼もしくなった久保。『乃木坂46のオールナイトニッポン』のパーソナリティを5期生の井上和に託し、「卒業コンサート」のステージも迫ってきて、メンバーとしての残りわずかな時間には寂しさも募る。
しかし、アイドルの世界から離れても久保の人生は続く。卒業発表のブログで「風のような、9年間」としたグループでの経験も糧に、違うステージで変わらぬ笑顔を見せてくれるはずだ。(文:カネコシュウヘイ)

