映画・ドラマ出演作品から分析 注目しておきたい俳優をチェック!

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昨年ブレイクした俳優と言えば、ライダー出身で『あまちゃん』で一気に人気の火が付いた福士蒼汰だろう。福士は今年主演映画が控えていてまだまだ注目を集めるはずだ。だが、今年はほかにも新顔の若手俳優による主演映画の公開が控えているなど、今までにない顔ぶれがスクリーンを賑わしそうだ。このたび、2014年“ブレイクしそうな俳優”を、映画と舞台で活躍する俳優のインタビューをメインとした映画&カルチャー雑誌『acteur<アクチュール>』(キネマ旬報社)の川村夕祈子編集長に分析してもらった。
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一番の注目株は、東出昌大(25歳)。2012年に公開された映画『桐島、部活やめるってよ』で一躍有名になり、現在は、NHK連続ドラマ小説『ごちそうさん』でヒロインの夫・西門悠太郎役を好演中だ。「東出さんは、『クローズZERO』の続編を描いた『クローズEXPLODE』(4月12日公開)の主演として抜擢された期待の新人です。不良映画のキャラクターを務める場合、俳優に男気を感じさせるオーラがないと興ざめしてしまうものですし、映画俳優の体は履歴書でもある。彼の場合は、189センチという大柄な体格も功を奏し、絶対的な存在感がある。それなのにマッチョでもなく、朴訥としていながら儚さもある。『桐島~』のときもそうでしたが、鑑賞後、心になにかひっかかりを感じる演技が魅力だと思います。東出さんは、当分、目が放せなそうな俳優です」
若手の注目株が、野村周平(20歳)。「眼光の鋭く、力強い表情ができる俳優と言えるのが野村さん。今どきのイケメンに多い甘いマスクではないのも、印象的です。1月からスタートするテレビドラマ『僕のいた時間』では三浦春馬さんが演じる主人公の弟役として出演が決まっていますし、『江ノ島プリズム』の吉田康弘監督最新作『クジラのいた夏』では主演を務める。今後は露出が増え、注目度があがりそうです。あと、彼は中国語ができることも強み。将来、中華圏で活躍する俳優になるなんていう可能性も秘めていると思います」。学園テレビドラマ『GTO』や『35歳の高校生』では、陰険ないじめっ子役をに演じた一方で、NHK連続ドラマ小説『梅ちゃん先生』では素朴な青年・光男役を好演した。振り幅が大きい演技を見せた野村がブレイクする日は、そう遠くないのかもしれない。
野村同様『梅ちゃん先生』に出演し、話題になったのが満島ひかりの弟・満島真之介(24歳)だ。「満島さんがスクリーンデビューを飾ったのは、若松孝二監督の『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』。ベテラン映画監督でありながら、映画界で異端児な存在だった若松監督の指導を受けた経験は、役者として唯一無二の財産でしょう。精悍な顔立ちですが、ほかにはいない個性的な印象を受けるところもいい。2014年は舞台『おそるべき親たち』の再演も決定しています。映像、舞台と大いに活躍してくれそうです」。1月7日からはNHKテレビドラマ『紙の月』(NHK)に出演予定だ。