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愛され続ける子供番組『セサミストリート』に学ぶ“工夫と変化”

映画

日本も見習いたい? 長寿番組『セサミストリート』が愛され続けるワケ(『エルモと毛布の大冒険』場面写真)
日本も見習いたい? 長寿番組『セサミストリート』が愛され続けるワケ(『エルモと毛布の大冒険』場面写真)(C)AFLO

 『セサミストリート』の第45シーズンが、アメリカで始まった。すでに4450回を放映し、アメリカで最長の歴史を誇る子供番組の肩書きを得ているが、これでまた記録を更新することになる。これだけ長く続いてきたのは、時代の流れを受けて、さまざまな工夫と変化が加えられてきたからだ。

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 クッキーモンスター、エルモなど人気のキャラクターは現在も大活躍するものの、番組のフォーマットは、当初に比べるとかなり違う。2002年には、ストーリーが大きな流れをもつようになり、最近では逆にYouTubeで観る人たちを考慮して、短く簡潔するスタイルを取り入れるようになった。番組そのものは今も1時間だが、今シーズンからは30分にまとめられた短いバージョンを同日の午後に放映するという新しい試みも始まっている。

 内容面も深くなってきた。『セサミストリート』の特徴は、教育専門家や心理学者などの意見を聞きつつ番組を構成していくところにもあり、近年は、読み書きを教えるだけにとどまらず、社会的な要素も加えるようになってきている。今シーズンでも、ジャンクフードやコンピューターゲームなど、子供をとりまくさまざまな要素に触れていくそうだ。

 現在世界140ヵ国で放映されるこの番組は、その長い歴史の中で、エミー賞を159度、グラミー賞を8度受賞してきた。ヒット曲も数々生み出し、スミソニアン博物館や現代美術館で回顧展が開かれたこともある。

 番組がデビューしたのは1969年11月。子供たちを夢中にさせながら、何か良い影響を与えようという目的で生まれ、当初は、政府から資金を得ていた。1981年に政府の援助は打ち切られ、以後は、海外放映権やライセンス商品、本の印税などから上がる利益を主な資金に制作されている。昨年1年間における関連商品の売り上げは、なんと4650万ドルにのぼるという。

 子供向け番組でありながら、大人にも懐かしい魅力を感じさせるのも、ほかにはない強みだ。数年後に訪れる50周年記念の年にも、今のままのクオリティで、今以上の人々に愛されていることを願いたい。(文:猿渡由紀)

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