おしりから飛び出る『バッド・マイロ!』は“第2の『テッド』”になるか?

既に定番となっているのか、まだまだブームのさなかなのか、“キモカワ”という名がぴったりの映画が12月20日から公開された。その作品のタイトルは『バッド・マイロ!』。サスペンス・コメディだけあって、過激なシーンはあるものの、エロさやユーモラスさは、42.3億円の興収を記録したコメディ映画『テッド』とそっくり。さらに、アイコン的キャラクターが登場するのも同じと、『バッド・マイロ!』は、“第2の『テッド』”となれるだろうか。
【関連】キモカワな『バッド・マイロ!』フォトギャラリー
『テッド』に登場するのは、命が宿ったテディ・ベアだが、『バッド・マイロ!』に登場するのは、命が宿った腸のポリープ。なんと、主人公の中年サラリーマン、ダンカンのイライラが極限に達すると、彼のおしりから飛び出して、ダンカンのイライラの原因を消滅させてから、再びおしりに戻ってくる、愛らしいモンスターなのだ。このモンスター、マイロについて、本作の宣伝プロデューサー、カルチュア・パブリッシャーズの泉真人氏はこう話す。
「お尻から出てお尻に戻る、この“戻る”がポイントです。犬でもなんでも、親や飼い主を信頼して戻ってくる、なついている、というのうが一番カワイイところだと思います。憎きパパの敵を倒して、それでまたもぞもぞとお尻に戻ってゆく、なんてカワイイ奴なんでしょう! その帰巣本能が一番の魅力です」。
そのマイロの可愛さを、宣伝時にはアピールしていくとのとこ。
「宣材はマイロ一色です。予算の規模はけた違いに低いですが、心意気は全部『テッド』を参考にしています! あと、これくらいの下ネタ、お尻ネタは、失笑とともにみなさん受け入れてくれるというか、実はみんな大好きですよね。小学生男子が“お尻”だけでゲラゲラ笑っている、あの感じがよみがえります。ですので、その適度な下ネタ感を出していくようにしています。韓国では『お尻の妖精マイロ』という現地のタイトルで、映画祭にて上映されていました。この悪乗りのネーミングセンスには負けた! と思いました」(泉氏)
さらに、泉氏は続ける。
「マイロの特徴は、誰もがイラストを描きたくなる点(笑)。宣伝のメンバーもさっそく描き、私も描きました。ツイッターでも一般の方がとってもかわいいマイロくんを描かれていたりしています。もともとのキャラがヘタウマ的なので、誰でも描ける気になるし、実際描いてもなんとなくキモカワイクなる。へたしたら『ドラえもん』より、誰でも上手に描けると思います。この汎用性は他のキャラにはない特徴だと思いますね」