渡辺謙、妻夫木聡、広瀬すず…今年のカンヌ映画祭に挑む日本映画&日本人俳優
そしてこの強力なラインナップに、日本からは綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すずが共演する是枝裕和監督の『海街diary』が挑む。カンヌでは過去に『誰も知らない』で柳楽優弥が主演男優賞を、『そして父になる』が審査員賞を受賞している。コーエン兄弟を審査委員長に、俳優のソフィー・マルソーやジェイク・ギレンホール、監督のグザヴィエ・ドランやギレルモ・デル・トロら審査員団が選ぶ受賞結果は、24日(日)の授賞式で発表される。
その他にも今年のカンヌでは日本映画が数多く上映される。公式部門の『ある視点』部門では河瀬直美監督の『あん』が開幕作品として上映され、黒沢清監督の『岸辺の旅』も上映される。また、クラシック部門では溝口健二監督の『残菊物語』(1939年)、深作欣二監督『仁義なき戦い』(1973年)、黒澤明監督『乱』(1985年)が、それぞれデジタルリマスター版で復元上映される。公式部門と並行する監督週間部門では、三池崇史監督の『極道大戦争』が同部門唯一の特別招待作品として上映される。(文:岡崎匡)