小籔千豊、渡辺直美の高いネット人気はなぜ? 見えてきた芸人の性とSNSの好相性

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吉本新喜劇・座長、小籔千豊がインスタグラムで掲載する「カズニョロポーズ」が話題だ。テレビ番組で“小顔効果がある”と取り上げられ、女性からの支持を集めている。また、女性芸人では渡辺直美のインスタフォロワー数が200万人を突破。「インスタの女王」なる異名も生まれている。この2人に限らず、インスタグラムやツイッターなどのSNSで人気を集めるお笑い芸人は多い。
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「お笑い芸人にとって、かつてはラジオでのつぶやきが芸をより面白くする役割を担っていました。その役割が今、SNSに移行してきたのだと思います」。こう語るのは、お笑い評論家で江戸川大学マス・コミュニケーション学科准教授の西条昇氏だ。
たとえば、かつて『オールナイトニッポン』では、ビートたけしやとんねるずがテレビ収録の裏側や交友録を語り、リスナーはその情報も含めてテレビを楽しみ、芸能人を身近に感じることができていた。
もちろん、“業界の裏側を語る”という部分は、お笑い芸人に限らず他のタレントやモデルなどでもできること。ただ、お笑い芸人の場合は、ここに「リアクションが欲しい」という“芸人の性(さが)”が加味され、よりSNSとの相性を深めている、というのが西条氏の解説だ。
「今、テレビで活躍する芸人さんも、スターになる前は小さなライブハウスで、客を目の前にして芸をしていました。客の笑いやリアクションを直に感じる……それが彼らの出発点です。だからこそ、リアクションが得られるSNSを活用するのではないでしょうか」。